KO率82%を誇る中軽量級の新スター=WBO王者ミゲール・マイキー・ガルシア

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KO率82%を誇るWBOスーパー・フェザー級王者ミゲール・マイキー・ガルシア 【(C)NAOKI FUKUDA】

 130ポンド(約58.9キロ)を体重上限とするスーパー・フェザー級は現在、WBA王座を内山高志(34=ワタナベ)、WBC王座を三浦隆司(29=帝拳)が占めている。そんな階級のWBO王者が、今回紹介するミゲール・マイキー・ガルシア(26=米国)だ。
 34戦全勝(28KO)、KO率は楽々と80パーセントを超える。この1年のうちにフェザー級とスーパー・フェザー級を制覇するなど、その勢いはとどまる気配がない。

トレーナーの父、世界王者の兄から英才教育

 ガルシアは1987年12月15日、アメリカはカリフォルニア州ベントゥーラで生まれた。ダニエル、ロバートの兄ふたりと4人の姉妹という7人きょうだいのひとりだった。オックスナードに居を構えた一家は、この地域の家庭の多くがそうであるように苺の栽培で生計を立てていた。その一方、父親エドゥアルドはボクシングのトレーナーも務めていた。
 90年代後半には次男のロバート・ガルシア(S・フェザー級)とフェルナンド・バルガス(S・ウェルター級)を世界王者に導いている。バルガスとはアマチュア時代からのコンビだった。

 三男のガルシアも幼少時から父親からボクシングの指導を受けた記憶があるというが、当時は遊び半分だったと振り返っている。ガルシアはその当時――8歳か9歳のころ――のことを記憶している。
「彼(父親)は苺のハウスの仕事から戻ると、すぐに着替えて兄やバルガスを教えるためにジムに行っていたね。ときどきは赤い長靴と赤い仕事着のままジムに直行することもあったはずだよ」
 そんな環境で育ったガルシアが初めて公衆の面前でボクシングを披露したのは13歳のときだった。このときは単なる遊びだったが、これを機にガルシアは本格的に兄からボクシングを習うことになった。こうして1年後の14歳のときにはアマチュアデビューを果たしている。

 ガルシアは03年には全米ジュニア五輪で銀メダルを獲得し、翌年には金メダルを手にした。また、05年の全米ゴールデングローブ大会では準優勝を収めている。特筆すべきは、準決勝で現WBA&WBC世界スーパー・ライト級王者のダニー・ガルシアに5対0のポイント勝ちを収めていることである。約4年のアマチュア生活では56戦を経験、46勝10敗という戦績を残している。
 プロ転向は06年7月のことで、ガルシアは4回判定勝ちで初陣を飾っている。このころ、すでに12歳上のロバートは現役を退き、エドゥアルドのブレーンとして後進の指導にあたっていた。ここから父エドゥアルド、兄ロバートとの二人三脚の快進撃が始まる。

<つづく>

Written by ボクシングライター原功

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