【リアルジャパン】“力道山三世”力&百田光雄が初参戦=金原弘光が藤波辰爾と異色コンビ結成

(C)リアルジャパン

Uインター出身の金原が藤波にリスペクト

初代タイガーが「次世代の模範となるような試合をやってもらいたい」と期待する維新力、小笠原、金原 【リアルジャパンプロレス】

 藤波&金原vs.維新力&小笠原のタッグマッチは、藤波以外の3選手がリアルジャパン初参戦となる注目の一戦だ。藤波と金原は1996年7月21日に開催されたWAR両国国技館大会で対戦経験がある(藤波&越中詩郎vs.高田延彦&金原)。当時はUWFインターナショナルに所属して金原だったが、団体崩壊後は総合格闘家として活躍。昨年3月に総合格闘技引退後は、単発ながらプロレスの試合に出場してきた。

 会見の席で金原は「今回はずっと憧れていた佐山さんの大会に出場できるのをすごいうれしく思います」とやや緊張した面持ちでコメント。それでも「23年やっていますが、今回戦う小笠原選手と維新力選手というのは、僕が今まで対戦したことのないタイプなんで、試合では思いっきりガンガン行きたいと思います。すごい楽しみにしています」と力強く語っていた。

 藤波に対して「普段から鍛え上げているので、スタミナとかもありますよね。昭和の(山本)小鉄さんの時代にレスラーになった人は、基礎体力がすごいなというか、積み重ねがすごいなと。それが今になってもずっと生きてるんだという感じがしますね」とリスペクトの気持ちを垣間見せた金原は、今から試合が待ちきれない様子。憧れの初代タイガーやレジェンド選手権王者のスーパー・タイガーと戦わせても面白い存在だけに、今回の試合内容いかんによっては今後の活躍が期待できそうだ。

維新力は貴闘力や若翔洋との相撲軍団結成!?

 対する相撲出身の維新力と空手家としての顔を併せ持つ小笠原のコンビも魅力的。2人は対戦経験もあり、コンビネーションでは藤波組よりも有利と言える。さらに、維新力は2010年に2回ほど藤波と対戦経験があるだけに、対策に抜かりはない。

 会見に同席した維新力は「得意の相撲殺法で、金原さんのUWFスタイルとどう絡むのか。自分自身も楽しみにしています。まして小笠原先生という強力なパートナーが控えていますので、心ゆくまで精一杯ファイトして、貴闘力選手のデビュー戦に花を添えたいと思っています」と意気込みを語っていたが、貴闘力という存在もプラスに働くことだろう。現在のリアルジャパンマットでは、元関脇の若翔洋も活躍している。貴闘力は「プロレスは一試合限り」と強調しているが、代々木大会の流れによっては、相撲軍団結成もあながち夢物語ではない。それだけに維新力も気合い十分だ。

 パートナーを務める小笠原は自らのアピールで今回の出場を決めた。2005年8月14日に後楽園ホールで行われた真樹ジム興行で、小笠原は初代タイガーマスクと激突。アームロックで敗れている。この時のことを「アームロックでプロレスの厳しさをわからせていただきました」と振り返った小笠原は、「リアルジャパンの厳しさを僕に当てて欲しいし、また金原選手にも自分はそれをぶつけていきたいと思います。もちろん藤波選手にもよろしくお願いしますと思っています」と熱い気持ちを吐露した。

 早くも激しい感情を見せる3人をベテラン藤波がどう裁くのかも見所。各選手の実力に太鼓判を押した初代タイガーマスクは「われわれが次世代の選手に託すような、模範になるような試合をやってもらいたいです。それと同時に、古いファンには“ストロングスタイルをここでまた観ることができた”ということを味わってもらいたいです。リングの中は戦いなんだという気持ちをこの試合で表すことができるでしょうから、ファンの方々にもそれを観に来て欲しいです」と大きな期待感を示した。

 さらに、スーパータイガー4度目の防衛戦となるグレート・タイガーとのレジェンド選手権、日本屈指のグラップラーvs.元相撲取りという異色のカードとなったタカ・クノウvs.若翔洋も決定。すでに発表済みの貴闘力のデビュー戦、我龍真吾&佐藤光留vs.アレクサンダー大塚&柴田正人と合わせて6試合のカードが並んだ。残る初代タイガーの対戦相手も気になるところ。春を迎え、暖かい日が増えているが、リアルジャパンマットの熱さは天井知らずで上がりっぱなしだ。

2/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント