朱里が初代Krush女子王座戴冠!=プロレス&キックで前人未到の4冠達成

女子がメインを飾るのはKrush史上初

初代Krush女子王座決定戦で勝利し、プロレス3冠と合わせて4冠王となった朱里 【REINA女子プロレス】

 前人未到の快挙達成! 朱里(ボスジム/WNC−REINA)がプロレスの3冠に加え、女子キックの初代Krush女子王座も獲得し、ついに4冠王の偉業を達成した。

 Krush史上初めて、男子の試合を押さえ、女子の試合がメインを飾るという試合順にも、この試合における期待の高さを感じさせた。1.4後楽園からスタートした女子王座決定トーナメント戦で1回戦を勝ち抜いた朱里と林美久(バンゲリングベイ・スピリット)による女子王座決定戦は、2012年11月以来、2度目の対戦となる。前回は判定で朱里が勝利を収めたものの、「昔戦っていたころよりレベルアップしているので、自信はあります」(朱里)と言えば、林も「私にとってはリベンジ戦にもなるのでKO勝ちでお返ししたい」と返し、試合前から互いの意識も最高潮に達していた。

延長ラウンドで朱里がヒザラッシュでダウン奪う

プロレスの師匠であるTAJIRIと4冠を喜ぶ朱里 【REINA女子プロレス】

 朱里はプロレスと同様、「TRAINING MONTAGAE」で入場。1Rは互いに手の内を探るかのような展開に。朱里は体を前に出すスタイルは変わらず。パンチを狙いながら前進。朱里が自分の距離に入ろうとするところを林は長いリーチを生かした前蹴りで崩しにかかる。2Rには林がジャブとミドルが中心。距離が詰まってくると前蹴りへ。朱里もパンチからバックブローを狙うものの、林が手数では上回る。3Rには若干、疲れの見えてきた林に対し、ペースの変わらない朱里がラッシュをかける。右ストレートが決まると、ヒザ蹴りも見せ始める。コーナーにも追い詰め、ペースをつかみかけたところで終了のゴング。

 判定は30−29、29−29、29−29で朱里が1ポイントリードするもドロー。特別ルールにより、延長ラウンドへと突入。開始早々、朱里がミドルを狙いに来た林に右ストレート。林のアゴをえぐると、これで一気に突破口を開く。さらにヒザ蹴りの連打で追い込み、自立できなくなった林がこの試合始めてのダウン。この後、試合終了となり、このダウンが功を奏した朱里が判定3−0(3者10−8)のストレート勝利を得て、初代Krush女子王座を獲得した。

4冠王者も「まだ実感がわかない」

 朱里はベルトを腰に巻き、「私はKrushでキックデビューして、Krushで戦ってきて、これは自分のためのベルトだと思っています」と自身のベルトだと強調。プロレスのベルトと合わせると4冠王者の誕生に、「まだ実感はわきませんけど、4本のベルトをずっと防衛し続けるという気持ちでいっぱいです」と固く誓った。朱里はこれで格闘技戦の戦績が10戦10勝0敗(Krushでは8戦8勝)と、楽天時代の田中将大を彷彿とさせるかのような連勝記録を樹立した。

 今後の目標として、「できたら、なんですけど、女子でも3分3ラウンドがあれば面白いかなと。男子にも負けないんだという気持ちでやってみたい」という希望を述べた。11月に控える代々木体育館でのビッグマッチへの出場もアピールした。
■「Krush−EX 2014 vol.1」
3月16日(日)東京・新宿FACE

<初代Krush女子王座決定戦 −51kg契約 2分3R・延長1R>
○朱里
(延長判定3−0:10−8、10−8、10−8)
●林美久
※通常ラウンドは判定1−0(30−29、29−29、29−29)で延長戦へ
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