48歳で現役復帰のアーネスト・ホースト「人生はチャンレンジとトレーニング」

長谷川亮

ホーストがおススメする階段トレーニング

「人生はチャレンジとトレーニング」と語るホーストの目標は「チャレンジを通じ究極の地点へ行くこと」 【長谷川亮】

――以前K−1時代に、ホーストさんが階段を昇り降りするトレーニングがとても効果的だという話をされていたのを覚えているのですが、これについて少し詳しく教えてください。

ホースト ここ数年はやっていないのですが、自分が一番好きでよくやっていたトレーニングです。なぜ好きかというととてもチャレンジングで、とにかく辛い、キツいトレーニングなんです。階段を上がったらすぐに降りる、でも降りたと思ったらまたすぐに上がる、そこがチャレンジングで、闘争心を駆り立てるところがありました。いま話に出て思い出したので、またやってみようと思います。

――日本ではよくお寺や神社が高い場所にあり、そこへの階段がトレーニングに使われることもあるのですが、オランダにもそうした“名物階段”があるのでしょうか。

ホースト アムステルダムでも30階ほどの階段をダッシュして競走するという催しがあって、私も実は1度出たことがあるのですが、もう2度とやりたくないと思いました(苦笑)。

チャレンジを通じ究極の地点へ行くこと

――ホーストさんをしてもキツい、階段ダッシュはトレーニングには最適なようですね(笑)。では話題を変えて、ホーストさんはプロのファイターだけでなく一般の方たちにもキックボクシングを指導をすることがあると思うのですが、エクササイズとしてそういう人たちにはキックボクシングのどういった点がオススメできるのか教えてください。

ホースト 私のジムにはサッカーの選手も来てよくトレーニングをしているのですが、彼が言っているのが、こんなに上半身から下半身まで全身をくまなく使い、体の可動率を上げ、有酸素能を高めてくれるトレーニングはなかなかないと。ですから一般の方にもぜひオススメできると思います。

――アーネスト・ホーストという人間、そしてその人生にとって、トレーニングとチャレンジは欠かせないもののようですね。

ホースト その通りです。マラソンがすごくいい例だと思いますが、私は常に自分自身にチャレンジして、そのチャレンジを通じ究極の地点へ行くことで、さらに自分を向上できると思っています。ですのでこれからもいろいろなことにチャレンジして、自分を追い込み、高めていきたいです。

――それでは最後に、スポーツへ取り組む人たちにメッセージをお願いします。

ホースト 老若男女、どんな人であっても、やはり健康というのはとても大切なものだと思います。私自身も常日頃からいいコンディションでいられるよう心掛けています。みなさんもスポーツをしてより良く、より強く、そして健康であれるよう心掛けてください。

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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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