HIROYAがプロ初のベルト戴冠「お父さんに恩返しできた」=Krush

長谷川亮

連続KO勝利で65kg級王座戴冠

連続KO勝利でKrush65kg級王者となったHIROYAはプロ初となるベルトを巻いた 【t.SAKUMA】

「Krush.39」が9日、東京・後楽園ホールで開催された。
 今大会ではダブルメインイベントが置かれ、Krush−58kg級と−65kg級、2階級のタイトルマッチを実施。−65kg級は準決勝と決勝の1DAYトーナメントで初代王座が争われ、準決勝でNOMANをハイキック、決勝ではTaCaをローキックでKOしたHIROYAが戴冠。K−1甲子園優勝こそあったが、プロでは初のベルトとなり、「やっとお父さんにありがとうって恩返しができた」と、長く支え続けてくれた父に感謝とベルトを捧げた。

武尊が判定勝利で58kg級王座防衛

判定勝利で神戸を下し58kg級王座防衛に成功した武尊 【t.SAKUMA】

 −58kg級タイトルマッチでは「T−BOM」と呼ぶ自慢の強打で昨年王座に就いた武尊と、戦前からの舌戦・視殺戦で賑わした神戸翔太が対戦した。試合は開始から武尊が左ミドル、前蹴りと先制で当てペースを握る。ロープに詰められた神戸も左右フックを返してヒットを上げるが、武尊は打ち合いこそ自身の土俵とばかり、混戦の中でフックを見舞い2R中盤にダウンを奪う。

 立ち上がった神戸はしかしいっそう激しく打ち合いへと臨み、3Rはヒザ&パンチの武尊vs.パンチを上下に打ち分ける神戸という図式となり、打撃戦のまま終了。結局2Rに与えたダウンがものを言い、武尊が3−0で判定勝利。王座を守った武尊だが「圧倒的強さを身につけてもっともっとぶっ壊したい」とさらなる向上を試合後に誓った。

 また、第6試合では女子立ち技格闘技の第一人者として活躍した佐々木仁子がファイナルマッチ。新鋭・森田和美を入魂の打ち合いの末に下すと、宮田充Krushプロデューサーから記念のベルトが贈られ、涙と笑顔を見せリングに別れを告げた。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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