ハーフナー「楽しくなってきている」=2ゴールを決めフィテッセも本来の姿へ
マン・オブ・ザ・マッチの大活躍
2ゴールを決めマン・オブ・ザ・マッチに選出されたハーフナー。チームの状況にも手応えを感じている 【写真:PICS UNITED/アフロ】
ハーフナーの1ゴール目は14分、FWクリスティアン・アツが上げた左サイドからのクロスに、ファーサイドへ走り込み頭で合わせた。これでフィテッセが先制に成功する。
「ちょっとアツが左で(ボールを持って)ごにょごにょしてたので、なかなか上がってこなかった(苦笑)。まさか右足で上げてくると思わなかったけど、すごく良いボールが来たので押し込むだけだった」
2ゴール目は77分、MFデビ・プレッペルからのスルーパスをフリーで受け、GKフィリップ・クルトとの1対1を冷静にゴール右隅に流し込んだ。試合はこれで3−0となり、勝負がついた。
「やっとああいうシンプルなゴールが生まれた。遅いな。個人的にも1試合に2点というのは自信を取り戻すために必要だった」
前半28分には、ハーフナーがゴール前に飛び込んだことから、相手DFロリ・ボネバチアのファールを誘い、退場に追い込んだ。ハットトリックこそ逃したものの、ハーフナーはこの試合でサポーターが投票によって選ぶマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
久しぶりに感じるサッカーをする楽しみ
第25節のRKCワールワイク戦も、重苦しい雰囲気で試合が進み、フィテッセは0−1のビハインドを負って前半を折り返した。しかし、フィテッセは50分、ハーフナーのボレーシュートで1−1に追いつくとシーズン前半の勢いを取り戻し、終ってみれば3−1で快勝した。
RKC戦の後半に生まれた良い流れは今節のローダ戦につながり、フィテッセはやっと本来の姿を取り戻した。味方からのボールを引き出せなかったハーフナーにも、パスが集まるようになってきた。
「(低迷していた頃はチームのボール回しが)こねて戻して――というのが多かった。 やっぱり動き出してもボールが出てこなかったら『見えているのかな』という気持ちになる。今は簡単にボールを入れてくれるので、前線で動き出すやりがいがある。個人的には良いです」
シーズン前半戦に感じていたサッカーをする楽しみ。ハーフナーはそれを久しぶりに感じている。
「良いチームに戻った。引いた相手でも点が獲れるようになっている。また、ちょっとずつ楽しくなってきていると思う。ビッグゲームで勝てたら、それこそ楽しいサッカーだと思う」
これで今季通算8ゴール。上位チームのストライカーとしては、まだまだ物足りない数字だ。9ゴールを固め取りした昨季後半戦の再現を期待したい。
<了>
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