羽生「胸に金メダル、誇らしい」=ソチ五輪日本選手団 帰国会見

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旗手の小笠原、ソチは「一生の誇りとしたい」

日本選手団の旗手を務めた小笠原(右)と副将の田畑 【スポーツナビ】

田畑 ソチオリンピックでは、日本チームが心をひとつにして最後まで諦めることなく、ベストを尽くすことができました。たくさんの応援、本当にありがとうございました。現地ではソチのボランティアの素晴らしいサポートにとても感動を受けました。そして日本マルチサポートハウスや、選手団スタッフの方々のおかげで、最高の頑張れる環境を作っていただき、コンディションもしっかり整えることができ、気持良く競技に向かうことができました。ソチオリンピックに向けて4年間、私たちを支え、応援していただいた方々に、心より感謝いたします。またこの素晴らしい経験を生かし、次の平昌オリンピック、そしてその先、これからの未来を担う子供たちに夢を与え続けられるよう、みんなで力を合わせて精進していきたいと思います。本当にありがとうございました。

小笠原 このたびソチオリンピックの日本選手団の旗手を務めさせていただきました小笠原です。この旗手の話を頂いてから約2カ月間、本当に私でいいのかという後ろめたい気持ちもあったんですが、開会式で日の丸を持った瞬間に、旗手として日本選手団を盛り上げないといけないという自覚を持ちました。私が日の丸を掲げ、後から入場した選手団の中から8つのメダルが生まれたということは、非常にうれしく思っているんですが、私がその中に入ることができなかったのは残念に思っています。

 カーリングでは、前半に平野選手、平岡選手のメダル(獲得)の連絡を聞き、私たちも頑張ろうと。そして葛西選手が銀メダルを獲得し、主将が頑張っているのであれば、私たちも諦めてはいけない、旗手として最後まで戦い抜こうという強いエネルギーを頂きました。決勝トーナメント(進出)に最後まで関わるくらい粘ることができたのも、チームジャパンの活躍が力になったこともあります。

 カーリング競技が終わり、旗手として他の競技の力になれればと思い、いくつかの競技で応援させていただきました。その中で、失敗しても諦めずにチャレンジしていく、一瞬にすべてを懸ける他競技の選手を見ていると、自分も同じオリンピアンとして非常に誇りに思いましたし、自分もまだまだ頑張らなければと思いました。閉会式でも、もう一度旗手として、日本の旗を掲げる大役を頂きました。カーリングはまだまだマイナーな競技だと思っていまして、それでもこうして大役を頂いた団長はじめ関係者の皆さまにはお礼を申し上げますし、これを機に、いろいろな競技がもっともっと注目していただけるように、今後も日本のカーリング界と日本のスポーツ界のために力に少しでも力になれればと思いました。ソチは3度目の(オリンピック)出場でしたが、すべての面において最高のオリンピックだったと思っています。素晴らしい仲間、選手団の皆さんとソチオリンピックで戦えたことを一生忘れませんし、一生の誇りとしたいと思います。

竹内「スノーボードを知ってもらえたのはメダル以上の喜び」

スノーボード・アルペン女子パラレル大回転で銀メダルの竹内智香 【スポーツナビ】

羽生 たくさんの応援を頂き、こうやって金メダルを胸に下げて日本に帰ってきたことをとても誇らしく思います。ただ僕自身、演技の内容については満足しているわけではありません。ショートプログラムでは納得できる良い演技ができましたが、(フリースケーティングは)これからも続く課題となる演技となってしまったので、今後はオリンピックチャンピオンとしてチャンピオンらしい演技ができる、強いスケーターになれるよう精いっぱい頑張っていきます。

竹内 今回のソチオリンピックでは、たくさんの応援ありがとうございました。私自身、4度目のオリンピックで初めて「どうやって戦うべきなのか、どのように勝ちにいくべきなのか」を知ることができた大会となりました。すごく良い感触をもって挑んだのですが、銀メダルという形に終わったことは悔しく思っています。ただ、マイナー競技としてアルペンスノーボードをたくさんの人たちに知ってもらえたのはメダル以上の喜びですし、一過性のものに終わるのではなく、少しでもスノーボードやウインタースポーツに興味を持っていただいて、次世代につながるようにこれからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いいたします。

平野 今回は応援、ありがとうございました。15歳での(冬季)最年少メダリストということで、今後歴史に残りそうなものを残せて、銀メダルに終わったのも今後良い経験になると思いますし、この先いろいろな自信になれそうだと思います。これからも応援よろしくお願いします。

平岡 小さい頃から目標にしていたオリンピックでメダルを取れて、スノーボードが世の中の人に見てもらえて良かったと思います。それが一番うれしいです。応援ありがとうございました。

小野塚 今回のオリンピックから始まった新種目で、始まる前から何かをするのではなく、メダルを取って、国民の皆さまや応援してくださる方々へアピールすることが、一番説得力があると思っていたので、それが実になって良かったです。たくさんの人の支えがあってここに立つことができたので感謝しています。これからアスリートとして、スキーヤーとして海外に出て、もっともっとスキーのハーフパイプとか、日本の女子の選手がどんどん海外に出ていけるようなレールを作っていきたいと思っていますので、これからも応援よろしくお願いします。

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