“二刀流ファイター”朱里の強い決意=2.16REINA旗揚げ戦
フィリピン初の女子プロレス興行を成功
プロレスとキックボクシングで前人未踏の4冠を目指す朱里 【写真提供:REINA女子プロレス】
朱里はフィリピン人の母親を持ち、1月25日には同地における初めての女子プロレス興行開催というビッグプロジェクトを成功させたばかり。
「今回、このプロジェクトをやるにあたって、自分にしかできないことだと気合も入りましたし、なんとしても成功させるという気持ちで臨みました」
昨年10月に起きたフィリピン地震の義援金募金活動をプロレス会場で行ってきた朱里は、その功績から現地のロータリークラブの名誉会員にも認定された。また、大会の1カ月前には視察もかねて現地入り。地元メディアにも多数登場し、プロレスラー・朱里をアピールしてきた。
その成果もあって、当日の会場には初めて見るプロレスに対してファンの反応は上々だったという。朱里も目を輝かせ、「フィリピンのお客さんの熱も感じましたし、エルボー1発、パンチ1発だけで反応がダイレクトでかえってくるので、すごく新鮮でした。もっとたくさん宣伝して大きなプロジェクトにしていきたいので、これからもフィリピンへ頻繁にいきたいです」と、当時の様子を振り返った。フィリピンでは5月末に次回大会を行う予定だ。
旗揚げ戦ではプロレス3冠戦、3.16はキックの王座戦
「相手は女闘牛士というだけあって、すごく勢いのある選手。旗揚げ戦ということもあるし、3冠戦なので、ぜひここで勝って弾みをつけたい」という朱里にはこの試合でどうしても勝たなければならない大きな目標がある。
「自分にとってもREINAにとっても、“世界”というものをこれから相手にしていきたい。そしてREINAの名前を世界中に知れ渡るようになるようにしていきます」と、そう語る朱里は今後、世界中での防衛戦を青写真に描いている。
さらに朱里はもう一つの顔として、キックボクサーとしての一面もある。現在は9戦9勝と無敗の強さを誇り、3月16日「Krush−EX 2014 vol.1」では51キロ契約の初代Krush女子王座決定戦に臨む。
「プロレスと両立しているからこそ、両方ともきちんと成立させたいし、プロレスをやっているから練習時間が足りなくて弱っちいんだとか言われるのもすごくいやだし、必ず勝って4冠を巻きたいと思います」
朱里はプロレスの3冠に加え、キックボクシングの1冠の計4冠という、前人未到の快挙に挑もうとしている。
プロ野球の北海道日本ハムの大谷翔平にも引けを取らない“二刀流”ファイターでもある朱里。世界で輝くためにも、前人未到の快挙に挑むためにも、まずは16日、シルエタから3冠王座を防衛してREINA女子プロレスを成功へと導く。
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