沙羅、真央…15歳、スノボ平野に熱視線=海外メディア注目の日本人選手は!?
沙羅の金 米スポーツ誌、AP通信も太鼓判
女子ジャンプの高梨沙羅。APと『スポイラ』から“金当確”の太鼓判 【写真は共同】
米国最大の通信社AP(アソシエーテッド・プレス)のメダル予想も、獲得者はおおむね同じだが、その色は多少異なる。フィギュアスケートの羽生は銀で、浅田もやはりキム・ヨナに次いで銀。スピードスケート500メートルで日本人が銀を取るというのは『スポイラ』と同じだが、獲得者は長島圭一郎(日本電産サンキョー)となっている。スノーボードの平野は銀、竹内もこちらのAP予想では銀。
そして、APと『スポイラ』の両方から“金当確”の太鼓判を押されているのが、ジャンプの高梨である。
英BBCも沙羅を紹介
そのような書き出しで始まるこの記事は、高梨が16歳にしてワールドカップの最年少優勝者になったことや、今季の成績など輝かしい経歴の数々を紹介。また、彼女がジャンプ一家の出自であり競技に出会ったのが8歳であることや、突出したバランス感覚は幼少期に習ったバレエで養ったとも記載されている。
「最初は怖かったけれど、飛んだ時はすごく楽しかった。まるで、鳥になったようだった」
そんなコメントも交えつつ、彼女の愛らしい人柄をも連想させる内容となっている。
15歳のスノボ平野 “本場”米が注目
15歳の平野歩夢。王者ホワイトを脅かす存在として報じられている 【写真は共同】
『スポーツ・イラストレイテッド』の電子版は昨年末、「彼はまだ15歳。だが平野歩夢は、ショーン・ホワイトの最大の脅威」と題した記事を掲載した。「弱冠15歳にして、彼は既に、世界最高のボーダーの行く手を阻む存在だ」と平野をまずは定義し、そうして彼が言葉数が少ない――特に英語での取材がほとんどできない――ことを嘆きつつも、「言葉で語らずとも、彼のパフォーマンスは雄弁だ」と、その高いテクニックの数々を紹介している。通訳を介した「スノーボードを怖いと思ったことはない」というコメントを取り上げ、「彼が恐れを知らないことは、通訳の助けを借りずとも演技を見れば一目瞭然だ。まるでサーカスの大砲から打ち出されたように、ハーフパイプの縁(ふち)よりはるか24フィート(約7メートル)上空を舞い、トリックを決め、そして着地するのだから」ともつづっている。この記事は最後、平野が直近のXゲームで着地に失敗したことに触れつつも「たとえ多少の痛みがあろうとも、平野はホワイトに次ぐ銀メダルを取るだろう」と予想。そして、3ページに及ぶコラムは、次の一文で締めくくられる。「彼がホワイトの後塵を拝するのも、それほど長くはないだろう」