青山、土居とのペアで挑むも初戦敗退=全豪オープンテニス
青山、ビッグショットを持つ土居とタッグ
全豪オープン第3日。この日唯一の日本勢だった青山・土居組はストレート負けを喫した 【Getty Images】
この日は女子ダブルス1回戦が行われ、同日唯一の日本人選手として登場した青山修子(近藤乳業)、土居美咲(ミキハウス)ペアは、バーバラ・レプチェンコ(米国)とイオアナ・ラルカ・オラル(ルーマニア)のペアに2−6、4−6のストレートで敗れた。
昨年のウィンブルドンで、シャネル・スケッパーズ(南アフリカ)と組んでベスト4まで勝ち進んだ青山は、このところ波形純理(北日本物産)、宮村美紀(ミヤムラTC)といった日本人とペアを組むことが多い。外国人選手とはコミュニケーションを取るのが難しく、ネットプレ可能な限り、ビッグショットを持つ土居とのペアで臨む方針だ。
テニスファンの興味は、大会直後の2月に待ち構えるフェドカップ1回戦のアルゼンチン戦だろう。アルゼンチンは世界ランク59位のパウラ・オルマエチェアの他はランキング170位以下の戦力になる。一方、アウェーとなる日本は、周辺を探る限り、クルム伊達公子(エステティックTBC)、森田あゆみ(キヤノン)らトップを外した新しいメンバーで臨むことになりそうだ。青山・土居ペアが、そうしたナショナルチームの舞台に登場するのはまだ先のことになるかもしれない。
シード勢は順当勝ちも、ナ・リは苦戦
第4シードのナ・リ(中国)も6−0、7(7)−6(5)で勝利したが、こちらは苦戦した。リはこれまで全豪オープンで2度決勝に進んでおり、今大会は3度目の正直で、2011年の全仏オープンに次ぐ2度目のビッグタイトルを狙っている。
この日は、1回戦でクルム伊達を下した16歳のベリンダ・ベンチッチ(スイス)と対戦。第1セットは圧倒するも、第2セット、ベンチッチにサービスブレークを2度先行されて追い詰められた。期待の新鋭は、ショットの威力に加え、気持ちを落ち着かせて情報を整理し、クレバーな戦術を展開していた。
攻め立てられたリのメンタリティーが心配だった。プレッシャー下で気持ちが固まってしまう傾向があり、昨年のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)との決勝では緊張のあまり転倒してしまうほどだった。この日も第2セットではその弱みを見せかけたが、タイブレークでどうにか乗り切り、ストレート勝ち。ファイナルセットにもつれ込んでいたら、どう転んでいたか分からない。
一方の男子は、4連覇を狙う第2シードのノバック・ジョコビッチ(セルビア)ら上位シード勢が順当に勝ち進んだ。04年以来、10年ぶりにダブルスで復帰したパトリック・ラフターはレイトン・ヒューイットとのオーストラリア・ペアで臨んだが、1回戦敗退に終わった。
<了>
(文・武田薫)
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