佐々木憂流迦がZST王者・藤原に一本勝ち フライ級王者決定戦は室伏が制す=修斗

長谷川亮

憂流迦「チャンピオン全員叩き潰します」

佐々木憂流迦は予告どおりZST王者・藤原をスリーパーで一本勝ち 【t.SAKUMA】

「プロフェッショナル修斗公式戦 2014年第1戦」が13日、東京・後楽園ホールで開催された。
 セミファイナルには世界王者を目指してひた走る“寝技天狗”佐々木憂流迦が登場。初代ZSTバンタム級王者の藤原敬典と対戦した。
 マッチョな肉体から振るう豪腕が武器の藤原は、憂流迦のタックルを開始から切り決めさせないが、ならばと憂流迦はリーチを活かした右ジャブのヒットから組みつき、外掛けでテークダウン。藤原はすぐさま立ち上がるのだが、憂流迦はまさに天狗のような身のこなしで背後へ回りオンブの体勢となる。
 これを振り落とさんとした藤原だが憂流迦はバックキープが巧みでそのままグラウンドへ持ち込むと藤原の体を伸ばし、得意のスリーパーを極め一本勝ち(1R4分35秒)。戦前語った「一本を獲られたことがないそうなんで首を絞めて気絶させる」という言葉通りの一本勝ちで、2014年のスタートを切った。
 試合後マイクを取った憂流迦は「いっぱいチャンピオンがいますけど、俺が全員叩き潰します。このリングで世界のベルトを巻くまで1試合も見逃さないでください。2014年は俺と一緒に突っ走りましょう」と改めて世界獲りを宣言するとともに、今年の意気込みを力強く語った。

室伏がスリーパーで猿丸に一本勝ち

チャンピオン決定戦を制し悲願の世界フライ級王者となった室伏 【t.SAKUMA】

 この日のメーンは室伏シンヤ(世界1位)と猿丸ジュンジ(世界3位)による世界フライ級チャンピオン決定戦。
 攻撃的で強打を持つ猿丸に室伏はタックルで入り、徹底してテークダウンと密着を仕掛けていき、そこからバックへ回る。猿丸の胴を4の字ロックでとらえた室伏は、これで身動きできなくさせると続いてスリーパーを極め、猿丸を絞め落として一本勝ち(1R3分33秒)。
 新チャンピオンとなり静岡から駆けつけた大応援団の歓声に応えると、「引き続き一本・KOを狙って面白い試合をしていきたいと思います」と語り、プロ修斗新春第一弾大会を締めくくった。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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