秒殺KO防衛の山崎がリングでプロポーズ 梶原は引退試合勝利で完全燃焼=Krush 

長谷川亮

わずか47秒で挑戦者・木村をノックアウト

秒殺KOでKrush王座防衛に成功した山崎はリング上で彼女にプロポーズ 【t.SAKUMA】

「Krush.35」が14日、東京・後楽園ホールで行われた。
 大会メーンイベント、Krush今年最後の一戦となったのは、Krushが掲げる“壊し合い”を1年を通じ体現してきた王者・山崎秀晃と挑戦者・木村ミノルによるKrush−63kg級タイトルマッチ。ともに拳に破壊力を持つ2人だけにKO必至の一戦と予想されたが、試合は期待に違わぬ短時間でのKO決着となる。

 開始から普段あまり用いない右ローを打ち込み効かせた山崎は、そこから一気に打って出て、左フックをクリーンヒット。これで木村の動きを止めると、山崎は右スイングフックを斜めに振り下ろしてノックアウト。わずか47秒で木村を沈め、今年3月に奪取した王座の初防衛を成し遂げた。

サプライズで公開プロポーズ

山崎はわずか47秒で挑戦者・木村をノックアウト 【t.SAKUMA】

 試合後、チームやファンへの感謝を述べた山崎は「1分だけ時間をください」と前置きをし、「いつも支えてくれている」という彼女にリング上から公開プロポーズ。驚いた様子の彼女だったが戸惑いながらもリングへ上がり、改めて山崎に「ぜひ結婚して下さい」と申し込まれると「お願いします」と答え、これを受諾。
 初防衛に続き結婚も決めた山崎は、彼女と2mの長身を誇るドイツ人のお父さんとの3人で記念写真に収まり、2013年のKrushをハッピーエンドで締めくくった。

梶原が全力での打ち合いでラストマッチ飾る

全力での打ち合いを繰り広げラストマッチを判定勝利で飾った梶原 【t.SAKUMA】

 また、セミファイナルではKrush‐63kg初代王者である“歌舞伎龍”梶原龍児が同門の卜部弘嵩を相手に引退試合。1Rこそ静かな攻防となったが、梶原は右クロスを打ち込み2Rにダウンを奪取。最後は挽回に来た卜部と足を止めて全力での打ち合いを繰り広げ、ラストマッチも判定勝利で飾り、リングに別れを告げた。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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