ドスカラスがベルト奪取で現役続行に意欲=仮面貴族兄弟の編隊飛行に聖地が熱狂

高木裕美

至宝を奪われたNOSAWA「来年も呼びたい」

合体クロスボディなどで後楽園を沸かせたミル・マスカラス&ドスカラスの仮面貴族兄弟 【t.SAKUMA】

 東京愚連隊自主興行が4日、東京・後楽園ホールで開催され、888人を動員した。

 メーンイベントでは、 ミル・マスカラス、ドスカラス組が、NOSAWA論外 MAZADA組の持つ東京世界タッグ王座に挑戦。還暦を超え、本国メキシコで引退ツアーをスタートさせたドスカラスが、MAZADAに華麗なトペスイシーダを繰り出すと、NOSAWAには合体クロスボディーを炸裂。最後はマスカラスがダイビングボディーアタックを決め、ベルト奪取を果たした。

 当初は「日本では最後の兄弟揃い踏みになると思う」という意気込みで臨んでいたドスカラスだが、新たな栄冠を手に「ベルトを獲得したので、また日本に来るかもしれないね」と現役続行にも意欲。至宝を奪われたNOSAWAも「また来年ぐらいに日本に呼びたい」と、ベルト奪取への執念をのぞかせ、再登場の可能性を示唆した。

健介、菊浩に「うれしかった」

かつての相方である馳浩に扮した菊タローならぬ菊浩(右)と合体した健介 【t.SAKUMA】

 東京世界ヘビー級王者のFUJITAは、かつてZERO1で「相方タッグ」を結成していた元パートナーの日高郁人を下し、V3に成功。はずみでかつての合体技であった合体ロボDDTの体勢になってしまうなど、離れていても固い絆を見せた日高に対し、FUJITAがドラゴンスープレックスで勝利。敗れた日高は「相方とか関係なく、負けたことが悔しい」とうなだれた。

 ハセケンならぬ菊健が登場した「菊☆やります!」では、馳浩に扮した菊タローならぬ菊浩が佐々木健介と組んで、バラモン・シュウ&バラモン・ケイ兄弟と対戦。バラモン兄弟がハセケンの宿敵であったスタイナー兄弟を気取ろうとするも、健介の圧倒的パワーの前に手も足も出ず、ノーザンライトボムにケイが撃沈。健介は、菊浩の甲高い声に「瞬間的に、久しぶり、と思うこともあれば、馬鹿にしてんのかな、と思う時もあった」と複雑な心境を明かしつつ、「オレの中ではうれしかった」と笑顔。この最大級の誉め言葉に、菊も「感無量です」と恐縮した。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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