村田諒太がさらなる可能性を見せるか!?=プロ2戦目を前に精神的余裕と自信

長谷川亮

八重樫「メーンにふさわしい試合をしたい」

2度目の防衛戦に挑む王者・八重樫東(右)と最強の挑戦者と言っても過言ではないエドガル・ソーサ 【スポーツナビ】

 王者・八重樫東が2度目の防衛戦に挑むボクシングWBC世界フライ級王座戦やロンドン五輪ボクシング・ミドル級金メダリストの村田諒太プロ2戦目などで注目を集める「DIAMOND GLOVE SPECIAL」(6日、東京・両国国技館)の公開記者会見が4日、都内ホテルで行われた。以下は記者会見の様子。

 この興行のメーンとなるのは、王者・八重樫東(大橋ジム)と挑戦者エドガル・ソーサ(メキシコ)によるWBC世界フライ級タイトルマッチ。元WBC世界ライト・フライ級王者として10度の防衛を記録している最強の挑戦者であるソーサを迎撃する八重樫、2階級制覇を狙うソーサの試合前の心境は?

八重樫 6日は今のところ体調も万全でコンディションもばっちりです。6日は必ず僕が勝ちたいと思います。ソーサの印象は強そうだな、と思います。
 僕はソーサ選手に勝つことだけを考えていて、前座でも構わなかったんですけど、メーンをさせていただけるということでそれにふさわしいいいファイトをしようと思っています。

ソーサ 体調がとても良くコンディション万全で試合に臨めると思います。メキシコでのトレーニングの成果と私の今までの経験で、6日は必ず勝利とともに終わりたいと思います。
 ヤエガシはパワフルな印象を受けます。チャンピオンとしてきちんとした調整をされてきたことと思います。私も元チャンピオンとしてきちんとした調整をしてきました。
 この一戦に向けて、メキシコとハイチと2つの国で調整を重ねてきました。大変力強い調整ができたと思います。今までと比べても最高の仕上がりだと思います。また、調整の成功とともに大変モチベーション高く日本にやってきました。必ずいい試合をします。

大橋秀行会長(八重樫の所属する大橋ジム会長) ソーサ選手はもちろん強いですし、シャドーボクシングひとつとっても貫禄がにじみ出ていました。雰囲気も自分が戦ったリカルド・ロペスに似たオーラを感じました。八重樫は本当に次につなげられる大きな試合だと思います。ただ勝つだけではなく、いい試合をして勝ってもらいたいです。

井上「内容次第では次は世界につながる」

ヘルソン・マンシオと東洋太平洋ライト・フライ級王座決定戦に臨む井上尚弥(右) 【スポーツナビ】

 日本ボクシング界史上最速となる4戦目で日本チャンピオンに上り詰めた井上尚弥(大橋)。12月6日は東洋太平洋ライト・フライ級王座決定戦で、同級1位のヘルソン・マンシオ(フィリピン)と戦う。この日は弟・拓真のプロデビューも決まっていて、「弟には負けられない」と意気込む。さらに、この試合の内容次第では、勝てば史上最短記録となる6戦目での世界チャンピオンとなる世界挑戦も視野に入れているだけに、高いモチベーションで試合に臨む。

井上 体調もコンディションもばっちり仕上がっているので、6日の試合で必ずチャンピオンになりたいと思います。
 マンシオ選手の映像も何試合か見たので、あとはイメージ通り動けるか。やっぱり自分の距離でスピードを生かした自分のボクシングをしていきたいです。マンシオ選手は接近戦がネチネチ強い印象です。
 弟と一緒にプロのリングで試合ができるのはすごく楽しみです。やっぱり弟よりいい試合をしたいと思います。
 もちろん東洋太平洋決定戦というモチベーションもあるんですけど、この内容次第で次は世界につながると思うので、そこを一番のモチベーションとしてやっています。

マンシオ コンディションはとてもいいです。体重もまったく問題ありません。井上選手の試合は何試合か見ましたし、彼のスタイルも研究してきました。ハードなトレーニングもしてきましたので、100パーセント勝つ自信があります。

椎野vs.岩佐による国内バンタム級最強決定戦

王者・椎野(左)と岩佐が国内バンタム級最強の座をかけて激突 【スポーツナビ】

 王者・椎野大輝(三迫)と挑戦者・岩佐亮佑(セレス)による東洋太平洋バンタム級王座戦が第2試合で行われる。椎野の防衛戦ながら、椎野がWBC世界ランキング9位に対して、岩佐が同級1位。ともに次戦に世界を見据えた国内バンタム級最強決定戦の行方が注目される。

椎野 練習も減量も順調にきましたので、6日は面白い試合ができればと思います。今は明日計量なので、計量が終わってから何を食べようか考えて今日は過ごしたいと思います。
 岩佐選手はサウスポーなので、その対策と走る量を増やしてきました。展開に関しては、やってみないとわからないですけど、倒しに行こうと言うのはきめていることなので、そういう展開になればいいと思います。防衛戦ですけど、自分が挑戦者という気持ちです。

岩佐 コンディションもばっちり仕上がったので、6日は面白い試合になると思いますので、楽しみにしていてください。
 椎野選手の印象は会うのが今日初めてじゃないので、すごく痩せたなという印象です(笑)。自分もチャレンジャーとしてしっかりチャンピオンに向かっていく姿勢を見せたいです。パンチが強いのでもらわないようにしたいですね。この次は世界だと思っているので、それにアピールできるようないい試合をしたいです。

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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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