反旗を翻したビッグ・ショーが王座挑戦=WWE『サバイバー・シリーズ』プレビュー

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ビッグ・ショーに相性がいい「サバイバー・シリーズ」

『WWEの顔』オートン(左)はビッグ・ショー(右)を倒して面目を保てるのか!? 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 WWEの4大PPVの一つに数えられる「サバイバー・シリーズ」がいよいよ日本で放送。注目の試合を紹介したい。

 リプルHとステファニー・マクマホンを筆頭とするWWE上層部は、ビッグ・ショーとの契約について妥結したことによって法外な金額の損失をせずに済んだかもしれない。だが、27回目のサバイバー・シリーズでは彼ら自慢の『WWEの顔』に危機が訪れるかもしれない。ビッグ・ショーは、WWEへの訴訟を取り下げる代わりに、サバイバー・シリーズでランディ・オートンが保持するWWE王座への挑戦を表明し、トリプルHからの確約を取り付けたのだ。

 ビッグ・ショーはこれまでWWE上層部によってひどい仕打ちを受け、振り回されてきた。トリプルHとステファニーに反抗しようとするスーパースターをKOパンチで倒すよう強要されてきたのだ。これに耐え切れなくなって、反旗を翻したことでビッグ・ショーは解雇された。だが、失う物がなくなった彼はWWE上層部が推し進めようとした筋書きをことごとく破壊した。

 そんなビッグ・ショーにとって、サバイバー・シリーズは相性がいいことで知られている。彼はWWE王座、世界ヘビー級王座、ECW王座の三冠を成した偉大なるスーパースターだが、WWE王座を初めて獲得したのはサバイバー・シリーズ1999だった。その時はトリプルスレット戦でトリプルHとロックを下して王座を獲得している。その3年後の2002年大会では、あの“野獣”ブロック・レスナーを倒して2度目のWWE王座獲得を果たし、さらに2011年大会ではマーク・ヘンリーを相手に世界ヘビー級王座を勝ち取っている。

上層部が信頼と自信を持って送り出すオートン

 一方で、WWE上層部がビッグ・ショーの挑戦を受けたということは、ランディ・オートンがビッグ・ショーから王座を守るという信頼と自信の現れだろう。ヘル・イン・ア・セルでWWE王座を獲得しトリプルHからの信頼を取り戻したオートンは、より挑発的でどう猛さを増し、現在のWWEで最も恐れられるべき1人だ。唯一の懸念があるとするならば、最近はビッグ・ショーのKOパンチを毎週のように浴びているということだろうか。

 現地時間11月24日に開催されるサバイバー・シリーズでは、ビッグ・ショーがオートンを倒してサバイバー・シリーズで実に3度目のWWE王座獲得を果たすだろうか。それとも、WWE上層部が信頼を寄せる『WWEの顔』オートンが、怒れる大巨人を退けてWWE王座を守り抜くのだろうか。

勢いづくシナが前王者デル・リオと対戦

シナ(左)から王座奪還を狙うデル・リオ(右) 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 復帰してからのジョン・シナの勢いはとどまるところを知らない。これに対し、スマックダウンのGM、ヴィッキー・ゲレロはサバイバー・シリーズでシナと前王者アルベルト・デル・リオのリマッチを決定。シナの行く手には大きな試練が立ちはだかることになった。

 上腕三頭筋断裂の修復手術を受けながらも予定を大幅に上回るスピードで回復したシナは、ヘル・イン・ア・セルでアルベルト・デル・リオを倒してWWE王座獲得を含めて14度目の最高峰君臨を果たした。ひじの手術を行い復帰したばかりのシナに「相手は傷だらけだ」と余裕を見せ、王座戦では徹底したひじ狙いの攻撃を仕掛けながら敗れたデル・リオ。深くプライドを傷つけられたデル・リオは即座にリマッチを要求した。デル・リオは今年に入ってからだけでも、2度の世界王座獲得を果たし、合わせて193日にわたって世界ヘビー級王座を守ってきた。

 現地時間11月24日、デル・リオがシナから世界王座を奪還して、新たな王座保持日数記録樹立を開始することになるのだろうか。それとも、シナが地元マサチューセッツ州での王座戦で前王者を退けて、地元ファンと「王者はここにいる!」と高らかに叫ぶことになるのだろうか。

 この他にもレイ・ミステリオ&ウーソズ&コーディ・ローデス&ゴールダストがシールド&リアル・アメリカンズと戦うトラディショナル・サバイバー・シリーズ・タッグ・マッチ、7対7ディーバズ対抗勝ち残りタッグ戦など、見どころ盛りだくさんとなっている。どうぞ、お見逃しなく!

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