“帝王”ペトロシアンが初のKO負け…=神興行だったグローリー12リポート
打倒ペトロシアンを目されていたリスティ
ライト級トーナメント準決勝で“帝王”ペドロシアンにKO勝ちし、優勝まで勝ち上がったリスティ 【(c)GLORY】
アンディ・サワーがペトロシアンに2連敗した段階で、もはやペトロシアンを破るのは頑強でパワーファイターのロスマレンか野性的攻撃を繰り出す新星リスティしかいないだろうと2年前から予想していた。そのロスマレンは1年前のトーナメントでペトロシアンに攻略され判定に屈した。
ペトロシアン、キャリア初のダウンで初KO負け
3Rにラッシュをかけてペドロシアンを仕留めたリスティ 【(c)GLORY】
これにはペトロシアンも面食らった。リスティがスタミナ切れしやすい終盤に仕留めようと計算していた節がペトロシアンには伺える。だから想定外の突然のラッシュにバランスを崩され態勢の立て直しをはかったペトロシアンだが、リスティはその隙を与えず左フックからのフォローの右フックでペトロシアンをマットに倒した。天井を向いて倒れたペトロシアンは完全なテンカウントに散った。自身のキャリアで初ダウンが初KO負けとなった。70kgの帝王としての無敗神話の終焉となった。
満席のマディソンを熱くさせた31歳
満席のマディソン・スクエア・ガーデンを熱くさせたリスティ 【(c)GLORY】
パンチャーのロスマレンをパンチで倒したのだ。ロスマレンはローブから半身を乗り出してKOに散った。トーナメント4名の中で最年長31歳のリスティがグローリー70kgの頂点となった。満席のマディソンの大観衆を熱くさせ、一挙にその名を轟かせたリスティ。グローリー12はまさに神興行となった。
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