“帝王”ペトロシアンが初のKO負け…=神興行だったグローリー12リポート
ライト級トーナメント結果・戦評
準決勝でペドロシアンをKOしたリスティは決勝でもロスマレンをKOした 【(c)GLORY】
アンディ・リスティ
(2R0分44秒 左アッパー→KO)
ロビン・ファン・ロスマレン
1R終盤に右フックでダウンを奪ったリスティ。ロスマレンのパンチを防ぐため右ジャブで距離を取りながら前蹴りで中に入れない。続く2Rの開始早々にロープ際に追い詰めて右フックからの左アッパーでロスマレンをマットに沈めた。パンチャーのロスマレンをパンチで葬ったリスティ。グローリー70kgの王者として最年長31歳のリスティが頂点に立った。
<ライト級トーナメント準決勝>
アンディ・リスティ(スリナム)
(3R0分48秒 左フック→KO)
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
「彼の試合は退屈だ」とリスティ。「危ない相手だしヒザが厄介だ」でも「スペクタクルな戦いになるよ」とペトロシアンは言った。試合キャリアはペトロシアンが倍。リスティが手数を出すが当たらない。ペトロシアンはじっと様子を見て捌く。リスティのローブローが2回ほど入る。3Rにリスティがのっけから猛攻。ラッシュを仕掛けペトロシアンに立ち直る隙を与えず左フックから右フックでKO。ペトロシアンの初ダウンはそのままテンカウントのKO負けとなった。
<ライト級トーナメント準決勝>
ロビン・ファン・ロスマレン(オランダ)
(判定3−0:29−28、29−28、29−28)
デビッド・キリア(グルジア)
まさに同世代。互いに戦い方は似ている。「グルジア人はずっと耐えてきた。俺もここまで耐えて這い上がって来た」とキリアは言った。両者ガードを固めてローとパンチで探りを入れた。ロスマレンの右ローと圧力が強い。キリアは踵落としや胴回し蹴りの奇襲をかけるが功を奏せず。ジャッジは三者29−28でロビンが3−0。しかしロビンが落としたポイントはないように見えたが……。
<ライト級トーナメントリザーブ>
KY・ホレンベック(米国)
(判定3−0)
ワレン・ステフェルマンス(南アフリカ)
序盤からホレンベックが左右のフックで攻め込みクリンチ時にはサバ折を多用しレフェリーから注意を受ける。体格も二回りほどホレンベックがでかい。2Rにホレンベックのヒザ攻撃でロープにもつれたところをステフェルマンスは不本意ながらレフェリーにダウンとみなされる。判定試合となったがステフェルマンスにとってモスクワでのレジェンド戦から2週間というインタバルでは調整が難しかったように思える。
スーパーファイト結果&戦評
ウェイン・バレット(米国)
(判定3−0:28−26、28−26、28−26)
ジョー・シリング(米国)
※シリングに2ダウン、バレットに1ダウンあり
ロス大会で85kgの王者となった変則ファイターのシリング。王者としてマディソンに登場である。試合開始時には王者としての余裕が見られたシリングだったが徐々にバレットのパンチ主体の圧力に押され1R目からダウンを奪われる。続く2Rにもパンチで再びダウンを喫する。が、3Rにはシリングが巧みなヒザでダウンを奪い返し場内は分かり易い展開に興奮のルツボ。結果は三者28−26でバレットが王者を下した。
<スーパーマッチ ヘビー級>
ベン・エドワーズ(オーストラリア)
(3R2分52秒 パンチ連打→KO)
ジャマル・ベン・サディック(モロッコ)
エドワーズの右フックの力強い大きな空振りから始まった。圧力をかけて追うエドワーズとリズミカルにリングを回るサディック。最後の最後にエドワーズはサディックをつかまえ、ロープ際に追い込んでパンチの連打でKOに葬った。
<スーパーファイトシリーズ ヘビー級>
ジョナタ・ディニス(ブラジル)
(1R2分10秒 KO)
イゴール・ユルコビッチ(クロアチア)
<スーパーファイトシリーズ ライトヘビー級>
アルテム・ヴァキトフ(ロシア)
(判定3−0:29−28、29−28、29−28)
ネナド・パゴニス(セルビア)
<スーパーファイトシリーズ ライトヘビー級>
ブライアン・コレット(米国)
(1R1分03秒 KO)
ワレン・トンプソン(米国)
<スーパーファイトシリーズ ライトヘビー級>
サウロ・カヴァラリ(ブラジル)
(1R2分10秒 KO)
ムラド・ボウジディ(チュニジア)
<スーパーファイトシリーズ ウェルター級>
フランチョイス・アンバン(米国)
(3R ローキック→TKO)
エディ・ウォーカー(米国)
<スーパーファイトシリーズ ウェルター級>
ティアゴ・ミッシェル(ブラジル)
(判定3―0:29−28、29−28、29−28)
ポール・マルフォート(アルゼンチン)