１２月３０日に開幕する第９２回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が１８日、東京都内で行われ、夏の高校総体（インターハイ）王者の市立船橋（千葉）は中津東（大分）と、前回大会の準優勝校で得点王に輝いた小屋松知哉を擁する京都橘は、過去４度の優勝を誇る名門藤枝東（静岡）と２回戦で対戦することが決まった。

　国立競技場で行われる開幕戦は、國學院久我山（東京Ｂ）と熊本国府（熊本）の対戦に決まった。また、開会式の選手宣誓は、神戸弘陵学園（兵庫）の湯川彗太主将が務める。

　大会には都道府県大会を勝ち抜いた全４８校（東京は２校）が出場し、来年１月１３日の決勝まで熱戦が繰り広げられる。

　また、福岡県代表（東福岡vs.九州国際大付の勝者）は１１月２３日、岐阜県代表（岐阜工vs.各務原の勝者）は同２４日に決まり、全出場校が出そろう。

　１回戦、２回戦の対戦カードは以下の通り。

＜Ａゾーン＞
日章学園（宮崎）vs.桐生第一（群馬）　※
佐賀東（佐賀）vs.東海学園（愛知）
福岡県代表（東福岡vs.九州国際大付の勝者／１１月２３日決定）vs.米沢中央（山形）
長崎総科大附（長崎）vs.富山第一（富山）
熊本国府（熊本）vs.國學院久我山（東京Ｂ）　★開幕戦
初芝橋本（和歌山）vs.市立浦和（埼玉）　※

＜Ｂゾーン＞
米子北（鳥取）vs.青森山田（青森）　※
徳島市立（徳島）vs.帝京長岡（新潟）
履正社（大阪）vs.秋田商（秋田）
香川西（香川）vs.帝京第三（山梨）
四日市中央工（三重）vs.矢板中央（栃木）
高知商業（高知）vs.桐光学園（神奈川）　※

＜Ｃゾーン＞
星陵（石川）vs.一条（奈良）　※
玉野光南（岡山）vs.東北（宮城）
岐阜県代表（岐阜工vs.各務原の勝者／１１月２４日決定）vs.神村学園（鹿児島）
広島皆実（広島）vs.丸岡（福井）
西京（山口）vs.松商学園（長野）
綾羽（滋賀）vs.修徳（東京Ａ）　※

＜Ｄゾーン＞
中津東（大分）vs.市立船橋（千葉）　※
立正大淞南（島根）vs.水戸啓明（茨城）
松山商業（愛媛）vs.富岡（福島）
那覇西（沖縄）vs.遠野（岩手）
神戸弘陵（兵庫）vs.札幌大谷（北海道）
藤枝東（静岡）vs.京都橘（京都）　※

※シードにより２回戦から登場
※※東京Ａ・Ｂ代表決定抽選の結果、東京Ａは修徳、東京Ｂは実践学園に決定

「期待に見合う選手になれるよう頑張りたい」

　流通経済大柏に勝って全国大会に出られるのは自信になります。チームを全国に連れて行くことができて良かったです。市船のイメージは『守ってカウンター』だと思いますが、今年はそのイメージを覆したいと思います。インターハイで自分たちのサッカーができたので、それは自信になりました。普通のプレッシャーなら中央を崩せるし、引いてくる相手にはサイドから崩すというようにバリエーションができました。（対戦相手の中津東について）どういうチームかは分からないんですけど、トーナメントの初戦は入り方が重要。注目されるのはありがたいし、そのプレッシャーに負けないようにしたいです。１年のときは決勝に出られなかったので、優勝を素直に喜べなかった。高校最後の年に優勝して終わりたいと思います。

（有力校の主将で、プロ内定選手としても注目されるが？）個人的には注目されるだけの選手ではなくて、その期待に見合う選手になれるように頑張りたい。

「（チャンスを）しっかりとつかみ切って終わりたい」

　対戦相手に決まった中津東（大分）さんの情報は、現段階では何もないです。名前は知っていますけど。（高校総体の優勝チームとして各チームからマークされる立場だが？）プリンスリーグでも、選手権の千葉県予選でも相手にマークされる中で対戦することを楽しんでやることができている。そういう難しさを超えてきているので、選手も十分に難しさを理解した上で臨める状況だと思っている。うちのサッカーも徐々にバレてきているので、攻撃のバリエーションを上げていこうということでやってきている。（改修前最後の）国立は、サッカーに関わるすべての人にとって思い入れのある場所だと思いますし、僕自身も当然思いはあります。ただ、国立最終章だからどうというわけではなく、常にここを目指しているという場所。（千葉県を突破して全国優勝の）チャンスをつかんだので、しっかりとつかみ切って終わりたいなと思っている。