シナ、復帰戦で世界ヘビー級王座奪取=WWE「ヘル・イン・ア・セル」結果
デル・リオの猛攻に耐え、こん身のフォール勝ち
デル・リオとの激戦を制しベルトを手に入れたシナ 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】
スマックダウンブランドの最高峰、世界ヘビー級王座はヴィッキー・ゲレロの決定でジョン・シナが王者アルベルト・デル・リオに挑むことになり、試合は6試合目に組まれた。
試合が始まると、デル・リオはシナが手術を行った左ひじに照準を定めた攻めに徹底。序盤、シナは苦戦を強いられた。シナはデル・リオの猛攻に耐えながら、何とかして試合の流れを変えようと、得意の攻撃パターンを繰り出すが、試合巧者ぶりに加えてどう猛さを増したデル・リオは決定打を出させず、シナへ徹底した攻勢を続けた。
シナはSTFを仕掛けたものの、デル・リオは脱出し、逆上した勢いで猛烈なキックの連打を浴びせて対抗。フィニッシュ技のクロス・アームブリーカーを仕掛けて、ついにシナを仕留めたと思われた。しかし、シナは技に仕留められた状態から驚くべき筋力でデル・リオを持ち上げ、そして背中からキャンバスに叩き沈めてクロス・アームブリーカーから逃れると、こん身のアティテュード・アジャストメントでデル・リオを沈めてピンフォール勝ちを収め、何と復帰戦で世界ヘビー級王座を獲得した。
メーンイベントはオートンがWWE新王者に
セルの中で激しい攻防を繰り広げたブライアン(右)とオートン(左) 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】
この試合は大会名にも冠されたヘル・イン・ア・セル形式。そして裁くのは特別レフェリーのショーン・マイケルズ。試合が始まると、この試合形式ならではの激しい展開になった。四方と天井に張り巡らされた鋼の金網に相手を叩きつけるだけでなく、イスを持ち出して攻撃。勝利とベルトへの執念をむき出しにした攻防に場内は大きく沸いた。
試合の流れが変わったのは、トリプルHがリングサイドに現れてからだ。彼がマイケルズに向かって何かを叫び始め、やがてマイケルズと金網越しに激しい議論を始めた。オートンは、マイケルズを呼び戻してブライアンを攻撃。RKOを繰り出したものの、かわされただけでなくマイケルズと衝突してしまった。
トリプルHは第2レフェリーを呼び、セルの扉を開けさせ始めたが、その間にブライアンがひざでオートンを蹴倒して押さえ込んだ。しかし、マイケルズは立つことができず、業を煮やしたブライアンはマイケルズを引き起こそうとした。
すると、セルに入り込んだトリプルHが背後からブライアンを掴み、乱暴に引き離した。トリプルHが立てないマイケルズの様子を覗き込む一方、雑な扱いを受けたブライアンは対角線コーナーで怒りに打ち震え、トリプルHが立つやいなやランニング・ニーを叩き込んだ。ファンの歓声が湧き上がったが、次の瞬間にどよめきへと変わった。
マイケルズがブライアン目掛けてスイート・チン・ミュージックを叩き込んでしまったのだ。オートンは、漁夫の利とばかりに押さえ込むと、マイケルズはためらうことなくカウントを開始。オートンがピンフォール勝ちを収めてWWE王座を獲得した。気を失っていたトリプルHはオートンに引き起こされ、オートンがベルトを持っていることに気づくと、安堵にも似た表情を見せ、新WWE王者オートンと勝ち誇った。
The names of all World Wrestling Entertainment televised and live programming, talent names, images, likenesses, slogans and wrestling moves and all World Wrestling Entertainment logos are trademarks which are the exclusive property of World Wrestling Entertainment, Inc. All other trademarks are the property of their respective owners. (c) 2013 World Wrestling Entertainment, Inc. All Rights Reserved
WWE PPV大会「ヘル・イン・ア・セル」試合結果
◯ランディ・オートン
●ダニエル・ブライアン
※オートンが新WWE王者に
<7試合目 ディーバズ王座選手権>
◯AJ・リー
●ブリー・ベラ
※AJが王座防衛に成功
<6試合目 世界ヘビー級王座選手権>
◯ジョン・シナ
●アルベルト・デル・リオ
※シナが新世界ヘビー級王者に
<5試合目>
○ロス・マタドールズ
●リアル・アメリカンズ
<4試合目 ヘル・イン・ア・セル形式ハンディキャップ戦>
○CMパンク
●ライバック&ポール・ヘイマン
<3試合目 U.S.王座選手権>
○ビッグ・E・ラングストン
●ディーン・アンブローズ(カウントアウト判定)
※アンブローズが王座防衛に成功
<2試合目>
○ファンダンゴ&サマー・レイ
●グレート・カリ&ナタリヤ
<1試合目 トリプルスレット形式WWEタッグ王座戦>
○ローデス兄弟
●ウーソズ
●シールド
<ヘル・イン・ア・セル・キックオフ戦>
◯ダミアン・サンドウ
●コフィ・キングストン
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ