巨人か楽天か 日本一の鍵は則本が握る=橋本氏、山村氏が解説する日本S展望
橋本氏、山村氏とも日本シリーズでの勝敗の鍵を握るキーマンに挙げた楽天・則本。日本一への最終決戦がいよいよ始まる 【写真は共同】
スポーツナビでは、両球団OBで、野球解説者の橋本清氏と山村宏樹氏に日本シリーズのポイントについて、それぞれのチームの立場から特別解説をしてもらった。果たして2013年、日本一に輝くチームはどっちだ?
橋本氏「田中投手には負けも、則本で勝て」
客観的な戦力を見極めると、巨人の有利は揺るぎないでしょう。ただ、4戦までに3敗してリーチをかけられると、その後、田中投手や則本投手がフル回転で来るので、これだけは避けなければなりません。また、田中投手をフル回転させないためにも、田中投手に精神的・肉体的ダメージを与える攻撃ができるかも重要だと思います。簡単に田中投手が先発する2試合を終えてはいけません。勝てればベストですが、負けても決して気にせず、粘り強い攻撃をして、田中投手に余力を残させないことです。
巨人は僅差の展開に持っていく必要があります。楽天はCSで嶋基宏選手のリードも冴えていました。点差が開き、嶋選手に気分良くリードさせてしまったら巨人は厳しい展開を強いられるでしょう。巨人は後ろの戦力が、澤村拓一、山口鉄也、マシソン、西村健太朗とそろっているので、彼ら4人を使える展開に持っていきたいです。そのためにはネチッこい攻撃をして、接戦にしたいところです。
キーマンは阿部「“主役のシリーズ”になる」
巨人のキーマンは阿部、“主役”としてシリーズ連覇をけん引するか 【写真は共同】
巨人は日本シリーズ、日本一の経験が豊富です。余裕がありますし、いろいろなバリエーションを持っているのは強みです。奇策を仕掛けるのではなく、がっぷり四つの横綱野球で挑めばいいと思います。
※次ページは山村氏による楽天のポイント解説