UFC初参戦の“超新星”堀口「前に出て勝負」

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「2回のVTJの経験は生かせる」とケージに不安なし

10月20日にUFC初出場する堀口恭司。「ベルトを取りたい」と夢を語った 【スポーツナビ】

 日本総合格闘技界の“超新星”が世界の舞台で羽ばたく! 10月20日に行われる「UFC.166」(米国・ヒューストン)でのダスティン・ペイグ戦でUFCデビューする修斗フェザー級世界王者の堀口恭司が10日、「UFC ファイトナイト」(12月7日/オーストラリア・ブリスベン)に出場する水垣偉弥、「TUF 18 フィナーレ」(12月1日/米国・ラスベガス)に出場するマキシモ・ブランコと都内で記者会見を行った。
 山本“KID”徳郁が立ち上げたKRZAY BEE所属の堀口は総合格闘技戦績12戦11勝(7KO・1サブミッション、3判定)1敗。高校までやっていた伝統派空手を生かした破壊力ある打撃で注目され、修斗では“超新星”の異名を取った。2013年3月には修斗バンタム級世界王者を獲得。常々「修斗は踏み台。UFCでベルトを取りたい」と言っていた堀口が注目のUFC初参戦となる。

 9月中旬に急遽UFC参戦が決まったことを朝4時の電話で知らされたという堀口は、「おーいきなりかよと感じだけど、うれしかった」と素直に喜びを表現した。相手のダスティン・ペイグは11勝9敗で、現在3連敗中。しかし、「立ちもできるし、寝技もできるし。やっぱUFCの選手で弱い選手はいないと思っている」と油断はない。インファイトというよりは相手との距離を取って、隙あらば一気に間合いを詰めて打撃を畳み掛けることを得意とする堀口だが、今回は「相手もガンガン出てくる選手だし、自分も下がったりしないで前に出て勝負したい」と打ち合いを予告した。

 かつての日本人選手たちはケージとリングの違いやひじ有りのルールに戸惑い、力を出せないまま敗れることが多かった。しかし、堀口は過去2回ひじ有りのVTJのリングに上がって2連勝。昨年12月の「VTJ 1st」ではUFC参戦経験のあるイアン・ラブランドに判定勝利、今年6月の「VTJ 2nd」ではバンタム級キング・オブ・パンクラシストの石渡伸太郎に5RKO勝利と強豪相手に結果を残しているのは心強い。「VTJ 2nd」では石渡にタックルされても金網に背中を寄せてテイクダウンを取らせないというケージならではの戦いも披露している。自身も「VTJ2回やっている経験は生かせると思う」と自信を見せた。

 この日、ともに会見をしたマキシモ・ブランコや水垣偉弥のじゃれあいを笑顔で見守るなど、大会まで2週間を切っても特に緊張している様子は感じられなかった。日本格闘技界の切り札とも言える“超新星”が「自分にとって夢の舞台」というUFCで輝くことができるか。

2ページ目は堀口の一問一答。3ページ目は水垣、マキシモの一問一答

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