錦織、デルポトロらトップ選手が集結=楽天オープンテニス注目選手紹介

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楽天ジャパンオープンが30日開幕。前回覇者の錦織をはじめ世界のトッププレーヤーが集結する 【Getty Images】

 男子テニスの楽天ジャパン・オープンが9月30日から10月6日まで東京・有明テニスの森で開催される。今大会は日本のエース・錦織圭(日清食品)が前回覇者として出場。また、世界ランキング7位(9月23日時点)のフアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)、同8位のジョー・ウィルフリード・ツォンガ(フランス)らトップ選手が集結する。ここでは今大会の注目選手を紹介する。

錦織圭

デビスカップで復調 連覇に期待

 昨年、同世代のマイロス・ラオニッチとの決勝を制したディフェンディング・チャンピオン。今年は全豪、全仏でベスト16、メンフィス大会での優勝など躍進の年になり、3カ月のヨーロッパ遠征を成功裡に終えて世界ランク11位まで駆け上がった。 

 だが、そこからのハードコート・シーズンで急停止。最も期待されていた全米は1回戦負けという予想外の結果で、膝の故障より深刻だったのは「活気が沸かない」というメンタル面だった。緊張の連続のツアー生活で抱える“職業病”とも言えるのだが、全米後のデビスカップをうまく使い、勢いを取り戻した。ワールドグループ復帰をかけたプレーオフ、ホーム開催のプレッシャーが逆にプラスに働き、完璧な2勝を挙げて復活を告げ、一気に楽天オープンに向けてアクセルをふかした。連覇は十分に期待できる。

国籍 日本
生年月日 1989年12月29日
身長 178センチ
体重 68キロ

過去5年の楽天ジャパンオープン成績
2008年 3回戦
2009年 −
2010年 1回戦
2011年 1回戦
2012年 優勝

ジョー・ウィルフリード・ツォンガ

ツアーファイナルへ向けての重要な戦い

 この大会への出場はこれが3年ぶり4度目で、09年には優勝も果たしている。今年は全豪でベスト8、全仏では初のベスト4入り。2月のマルセイユ大会では、2試合でマッチポイントから逆転して優勝するなど闘志は衰えていない。 

 6月のクイーンズ大会決勝で左膝を痛め、ウィンブルドンは2回戦で途中棄権。そこから全米オープンまで欠場した。世界ランキングは8位。ランキング上位8選手によるツアーファイナルへの出場資格確保のため、この秋は重要な戦いになる。 

 個性的な選手が多いフランス勢の中でも、ツォンガは人気者。188センチ、91キロという巨体にもかかわらず、俊足と多彩な技術力で豪快な攻撃テニスを展開する。勝利後にコートで飛び回る喜びのダンスを楽しみにしているファンも多い。

国籍 フランス
生年月日 1985年4月17日
身長 188センチ
体重 91キロ

■過去5年の楽天ジャパンオープン成績
2008年 3回戦
2009年 優勝
2010年 1回戦
2011年 −
2012年 −

マイロス・ラオニッチ

躍進著しいカナダのエース

 ラオニッチいわく、ジュニア時代から日本は飛躍の舞台で、げんがいい国だという。3度目の出場だった昨年は決勝で錦織と対戦するも、ファイナルセットは0−6……。今年に期するものは大きいだろう。 

 錦織より1歳年下の22歳。今季は2月のサンノゼ大会で3連覇を飾り、地元モントリオールではツアー1000で初の決勝に進出、世界ランキング・トップ10入りを果たした。特にリシャール・ガスケ(フランス)と4時間40分の激闘を展開し、マッチポイントを握りながら敗れた全米オープン4回戦が印象的だ。 

 躍進著しいカナダのエースとして、デビスカップではチームを牽引し、同国を初の準決勝に導いた。セルビアとの準決勝ではヤンコ・ティプサレビッチをファイナルセット10−8で破った。カナダは来年1月末、日本との対戦が決定。ホスト国は日本だ。舞台が有明かどうかは決まっていないが、錦織との因縁を感じる選手である。


国籍 カナダ
生年月日 1990年12月27日
身長 196センチ
体重 88キロ

■過去5年の楽天ジャパンオープン成績
2008年 −
2009年 −
2010年 4回戦
2011年 2回戦
2012年 準優勝

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