逆境のブライアンは王座を手にできるのか?=WWE『ナイト・オブ・チャンピオンズ』見どころ
WWE王者オートン対ブライアン
オートン(左)から王座奪還に執念を燃やすブライアン(右) 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】
サマースラムでブライアンは残酷な仕打ちを受けた。
しかし、「ナイト・オブ・チャンピオンズ」で、彼から理不尽な手段でWWE王座を奪ったオートンとのリマッチに臨むチャンスが訪れる。WWEファンの多くはブライアンがオートンから王座を奪還すると信じているはずだ。
リマッチ権を行使したブライアンは、WWE新時代におけるメインイベンターが彼であることを証明し、同時にステファニー・マクマホンから下された『Bプラス』という評価を覆すチャンスを得た。それらを実証するためには、WWE COOトリプルHの後ろ盾を持つ『食物連鎖の頂点に立つ男』こと現WWE王者ランディ・オートンを倒さねばならない。
8月23日に放送されたスマックダウンでリマッチ権を行使しようとしたブライアンだったが、傲慢な新王者は「ナイト・オブ・チャンピオンズ」でリマッチを行うことを主張した。
WWE COOトリプルHと取締役ステファニー・マクマホンが、「ナイト・オブ・チャンピオンズ」での試合にどのような影響を与えるかは不明だ。だが、彼らがブライアンがWWE王者となることを望んでいないことは明らかだ。
オートンにとってブライアンが虐げられている今の境遇は、すでに勝利を約束されているようにも見える。
「ナイト・オブ・チャンピオンズ」のWWE王座戦では、オートンがトリプルHとステファニーによる後ろ盾を得ながら、ブライアンの攻勢をかわして王座を守り抜き『WWEの顔』の座を不動のものとするだろうか。それとも絶大なるファンの支持を背に、不屈の闘志で障壁を乗り越えてきた挑戦者ブライアンが、逆境における粘り強さを発揮してWWEの最高峰に返り咲き、場内をイエス・コールで染めるのだろうか。
パンク対アクセル&ヘイマン ハンディキャップマッチ
パンク(左)はアクセル(中央)倒し、ヘイマン(右)に制裁を加えられるか? 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】
パンクは8月26日のRAWでIC王者カーティス・アクセルとのシングル戦に勝利した。しかし試合後、ヘイマンに手錠をかけられて自由を奪われ、竹刀でめった打ちにされるという侮辱を受けた。この後、パンクはRAWのGMブラッド・マドックスのオフィスへ乗り込み、「ナイト・オブ・ザ・チャンピオンズ」での対決を直談判した。
マドックスはパンクの要求を受けながらも、試合をアクセル&ヘイマン対パンクのハンディキャップ勝ち残り形式に決めた。パンクがアクセルを敗退させれば、念願だったヘイマンとの1対1の対戦が可能となる。そして、マドックスはさらに条件を付け加えた。もし、ヘイマンが試合から逃げ出すようなことがあれば、WWEでヘイマンの姿を「2度と見ることはなくなる」という、事実上の追放を意味する条件だ。
ヘイマンはパンクへの裏切りを堂々と認めてからというもの、パンクの猛追を間一髪でかわし続けてきた。
サマースラムでは、パンクはブロック・レスナーとの試合中にヘイマンを捕まえ、顔にパンチを叩き込み、さらにアナコンダヴァイスでトドメを刺そうとしたが、レスナーの反撃に阻まれている。
「ナイト・オブ・チャンピオンズ」でついにヘイマンはパンクの制裁を受けることになるかもしれない。そして、『最新のヘイマン派』で現在IC王者のアクセルは、これまでの対パンク戦での戦績こそ振るわないものの、闘いを重ねるにつれて、パンクの戦術を実際に経験・分析し、これまでにないほどの自信を深めている。9月15日、果たしてアクセルはパンクを倒して世界中のファンを驚かせ、そしてヘイマンを守れるだろうか?
また、パンクにとって不利な要素が1つある。それもパンク自身が抱える問題だ。彼はサマースラムでヘイマンへの憎悪に固執し過ぎたことで、レスナーに敗れたと言っても過言ではない。仇敵ヘイマンが出場することが決まったハンディキャップ戦で、アクセルとの対戦に集中できるかどうかが、勝敗を大きく左右するカギになるだろう。
果たして、パンクはアクセルを『前菜』がわりとばかりにあっさりと片付け、『メインディッシュ』のヘイマンを今度こそ叩きのめせるのだろうか?
この他にもアルベルト・デル・リオとロブ・ヴァン・ダムの世界ヘビー級王座戦、フェイタル4ウェイ形式ディーバズ王座戦など、見どころ盛りだくさんとなっている。どうぞ、お見逃しなく!
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