石井一久が引退表明 吉本興業の契約社員に=誇れる記録は「いろんな友達をつくれた事」

ベースボール・タイムズ

記者会見で、今季限りの現役引退を表明する西武・石井一久=24日、所沢市の球団事務所 【共同】

 9月24日、埼玉西武ライオンズの石井一久が所沢市内の球団事務所で引退会見を行った。石井はいつも通りの独特な言い回しで会見に臨み、会場には多くの笑いが起こった。
 以下は石井のコメント。

「今でも勝ちたい。ただ、そこまでの準備に疲れたかな」

 私、石井一久は今シーズン限りで野球の方を引退させていただきます。長年ありがとうございました。

――引退を決めた心境は?

 長かったなと思います。それなりに充実した野球人生だったので、満足して、次の人生のセカンドステージを迎えると思います。

――引退を最初に伝えた人は?

 家族に言って、後は親ですね。あきらめの悪い人たちが多いので、ちゃんと根回ししてからこの場になりました。

――奥さんの反応は?

 奥さんはあきらめのいいタイプだったので、「いいんじゃない。次の人生も輝けるなら、そこに野球がなくなってもいいじゃない」という話をされました。

――引退を決意した理由は?

 理由は特にないですけど、時期的にそろそろかなというのがあって。今でも勝ちたいと思う気持ちもあるし、やれるという気持ちもある。ただ、そこに向かうまでの準備に疲れたかなというところだと思います。

――22年の野球人生はどういうものだった?

 野球だけじゃじゃなく、人生そのものにいろんなものを与えてくれたと思っています。そういうものに恩返しできればいいと思いますね。この前、22年前はちょうど(菊地)雄星が生まれたときと聞いて、「そんなにやっているのか」って。そろそろやめないとなと思いました。

年明けには引退を決意

――決断したタイミングはいつ?

 去年から今年に年をまたぐときには決意していました。どのタイミングで球団の方に言えばいいんだろう、と。この辺で言えば迷惑がかからないかと考えていたら遅くなってしまったので、その辺でご迷惑をかけてしまったと思います。

――今シーズン前から考えていた?

 はい。どういう状況でも、そろそろ卒業したいと思いました。

――日々のトレーニングで、体の変化を感じるところがあった?

 毎年、勝つために日々変化を求めないといけないんですね。けっこう変化してきたつもりなので、「いい加減ちょっと」という気持ちが強くなってきたと思います。

――ファンに伝えるタイミングは考えている?

 伝えたいですけど、昨日の今日なので球団の方とまだ話していません。これから作っていただければいいですけど、チームがこういう状況なのでお任せします。

後輩たちへ「ケガはしてほしくない」

――石井投手を尊敬する後輩に伝えていきたいことは?

 大きい枠の中で伝えることはできないので。チームメートとして一緒にやってきた人たちには、ケガせず、野球人生を楽しく、最後を迎えてほしい。野球をやっていて、人をライバルだと思ったことはないので。みんなにはケガせず、野球人生を全うしてほしい。

――後輩に伝えたタイミングは?

 2、3年前からちょこちょこ言っていたんですけど、本格的に言ったのは今年の自主トレのときですね。岸(孝之)と(菊池)雄星と同じ部屋で、「今年は本当にやめるから。最後のシーズンとして、しっかりやりたい」という話はしたんですけど、球団にも迷惑をかけるような成績だったのは歯がゆいですね。

――岸、菊池投手に期待することは?

 期待はないですけど、ケガはしてほしくない。仲のいい仲間なので、ケガをして苦しんでいる姿は見たくないので。そこがあっての毎年成績を残せると思うので、基本のところで、丈夫な体でずっといてほしいと思います。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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