ダル弟、OUTSIDERデビュー戦はドロー
前田日明代表は「楽しみ」と高い評価

翔「兄にダメ出しされると思う…」

格闘家として本格デビューを果たしたダルビッシュ有の弟・翔。「OUTSIDER」初戦のリングは強豪相手にドローに持ち込んだ
格闘家として本格デビューを果たしたダルビッシュ有の弟・翔。「OUTSIDER」初戦のリングは強豪相手にドローに持ち込んだ【長谷川亮】

 米大リーグ・レンジャーズで活躍するダルビッシュ有投手の弟・翔が8日、総合格闘技「THE OUTSIDER 第27戦 〜大阪初上陸〜」(大阪・大阪市中央体育館・サブアリーナ)で格闘家本格デビューを果たした。


 大麻取締法違反や知人女性への傷害容疑で世間を騒がせた過去を持つ翔は、これまで大阪の格闘技大会で1勝1敗の戦績を残していた。今回、不良などの若者に格闘技を通じた更生の道を用意し、優秀な選手をメジャーな格闘技団体でプロデビューさせることを目標としている総合格闘技イベント「THE OUTSIDER 」に、リングネーム「Dark 翔」として初参戦した。


 182センチ99キロとヘビー級の体格を誇り、“格闘技界の次期重量級エース”とのキャッチフレーズを付けられた翔の対戦相手は、7戦5勝2敗の戦績を持つ“九州天下一武闘会の不沈艦”出田源貴。キャリアで勝る格上の出田と対戦した翔は、速い踏み込みからの左フック、左ミドルと放ち、押し倒すようにテークダウンしてグラウンドで上を取るなど、ややペースを握って1Rを終了。しかし、2Rになると経験で上回る出田に踏み込みをバックステップでかわされてパンチは空を切り、逆に右ローを浴び左足を腫らされる。「寝技は考えてなかった。打撃で倒して勝ちたかった」という翔だが、2Rからはややスタミナも苦しくなり試合は判定0−0でドロー。


 勝利ならなかった翔は「まだまだ自分は未熟」と試合後に語り、時間を置いてのアウトサイダー再出撃を希望。さらに兄・有については、「(試合のことは)報告していないが知っていると思うのでまたダメ出しされると思います(苦笑)。もっと自分が上に行って相手してもらえるようにします。まだまだ」と語った。

前田代表「将来は85〜90キロでトップに行ける」

前田日明代表はダルビッシュ翔に「将来はトップになれる」と高い評価を与えた
前田日明代表はダルビッシュ翔に「将来はトップになれる」と高い評価を与えた【長谷川亮】

 一方、キャリアと実績で上回る格上の選手を相手に健闘というべきドローに、大会を主催するリングス前田日明代表は「正直言って翔くんは勝てないと思っていたけど、引き分けに持ち込んだのは大したもの」と高評価。そして、「接近戦でのショートフックが良かった。あれが打てるのはいろんな意味で楽しみ」と果敢に攻め込んだ打撃を称賛すると、「プロでも85〜90キロでトップに行けるのでは!?」と将来の飛躍を期待した。なお、この階級に適合する日本人の相手がなかなか見つからないということで、次回は「米兵とやらせたいと思っている」とのこと。果たして本人も希望する2度目の「THE OUTSIDER」出撃はあるか!?


■前田代表のコメント

 正直言って翔くんは勝てないと思っていたけど、引き分けに持ち込んだのは大したものです。アウトサイダーで90キロ以上の日本人でこれまで出田に勝った選手はいなかったので、それをアウトサイダーデビュー戦で引き分けたのだから大したものだと思う。技術的には接近戦でのショートフックが良かった。あれが打てるのはいろんな意味で楽しみ。あの重さ(ヘビー級)でやるなら筋肉をがっちりつけて、いったん110キロぐらいまで持っていって、そこから絞って動けるようにいすればプロでも85〜90キロでトップに行けるのでは。このクラスは日本人も人材が豊富でないので、アウトサイダーではやらせたい選手が思い浮かばない。なので米兵とかとやらせたいと思っている。

長谷川亮

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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