福士、笑顔の銅に「人生楽しんだ者勝ち」=世界陸上・女子マラソン一夜明け会見
女子マラソンで銅メダルを獲得した福士加代子が一夜明けて、その喜びを語った 【Getty Images】
2時間27分45秒のタイムで2009年ベルリン大会の尾崎好美以来、日本勢として2大会ぶりとなるメダルを獲得した福士は「一番楽しめたマラソンでした」と、結果・内容ともに満足感を示し、「みんなが見てくれてよかったです。そんな中であんな結果が出せました」と応援してくれた人たちに感謝の意を示した。
また、注目されている今後のマラソン競技については「もうやらない(笑)。とりあえず今は何も考えていないです。とにかくマラソンは、わたしにとっては長いなという感じです」とはぐらかし、報道陣の質問を煙に巻いた。
以下、会見での福士のコメント。
「みんな感激したと言ってくれました」
(メダルを)取ったという感じです。
――レース直後はあまり実感がないとのことでしたが、実感は沸いてきましたか?
実感はやっぱり、携帯にすごい量のメールが送られてきたりしていたので。後は電話もたくさんしました。それで、さっきちょっと映像も見たりしたのですが、やったじゃんっていう感じです(笑)。
――映像を見たということですが、自分の走りを見ての感想については?
詳しくは見ていないですが、最後のところを見たら(自分自身が)だいぶ喜んでいたので、良かったのだと思います。
――ある程度、余裕を持ってレースに臨めたということですか?
余裕を持ってというか(レースは)長いという覚悟があったので。まあ、実際に長かったですけど(笑)。
――マラソン競技での初めての世界大会でしたが、緊張はしていましたか?
緊張はしていましたけど、慣れたというか、今までみたいにドキドキするというような感じはなかったです。落ち着いてました。
――どんなメールや祝福の言葉がありましたか?
結構、みんな泣いたらしいですよ(笑)。感激したって言ってくれました。
――それを聞いてどう思いましたか?
そうだねって(笑)。私も(表彰式で)泣きました。
――日本時間の19時開始という、ゴールデンタイムでのレースでしたが?
みんなが見てくれてよかったです。そんな中であんな結果が出せました。
「福士家のご先祖様に報告してきます(笑)」
(流れを)変えられたかもしれませんね。まあ、変える気はなかったですけど(笑)。とにかく良かったです。
――今後のマラソンについてはどう考えていますか?
もうやらない(笑)。とりあえず今は何も考えていないです。とにかくマラソンは、わたしにとっては長いなという感じです。
――それでもレースは楽しめましたか?
最後は楽しかったです。一番楽しめたマラソンでした。
――その瞬間はどれぐらいのものでしたか?
ほんの2、3分くらい(笑)。どうせまた苦しい時はまた来ますので(笑)。
――これから帰国するわけですが、日本に帰ってやりたいことは何ですか?
墓参りに行きたいです(笑)。福士家のご先祖様のところに行ってきます。メダルを取ったよって報告します。