日本公演直前! 地獄のWWE王座戦の結果は?=「ペイバック」結果リポート
地獄の3本勝負でWWE王座が争われる!
3本目が始まると同時にシナ(右)を実況テーブルに叩き込むライバック(左) 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】
前回PPV大会でノーコンテスト判定の“痛み分け”に終わったWWE王者ジョン・シナとライバックだが、今回は“スリー・ステージズ・オブ・ヘル”という3本勝負で王座を争った。
1本目は、WWE所属スーパースターズ30名がリングを取り囲むランバージャック形式で行われた。シナが落ちると、ランバージャックがシナ援護派と攻撃派に分かれて騒乱が起きたが、ライバックが落ちた時は、逆にライバックがランバージャックへ手を出してしまって大乱闘へと発展。そこへシナがコーナー最上段からダイブを仕掛けて全員をなぎ倒し、場内を沸かせた。しかし、結果はライバックが強引にシェルショックでシナを投げ沈めて勝利を先取した。
2本目は、テーブルに相手を投げ叩きつけて決着させるテーブルズ・マッチ。シナとライバックは、試合開始直後からそれぞれがA.A.(アティテュード・アジャストメント)、シェルショックを狙う展開となり、両者は巧みに“テーブル葬”をかわす攻防を繰り広げた。
中盤からはライバックが鉄階段を持ち込んでパワー全開の攻めを展開。両者は一発必中の技で相手の動きをけん制しあう中、シナがライバックに担ぎ上げられたところから素早く脱出、A.A.でライバックをテーブルに投げ落として勝敗を五分に戻した。
3本目は、相手を徹底的に叩きのめして救急車内へ放り込み、後部ドアを閉めて決着するアンビュランス(救急車)・マッチ。ライバックは2本目終了直後に逆上、シナを実況テーブルに投げつけてしまった。
ゴングが鳴ると、シナを救急車が待機する方向へ連れ出し、救急車からボディーの一部をもぎ取ってシナを攻め立てた。対するシナもライバックをボンネットへ叩きつけ、救急車上に登り、赤色灯を外して武器にするなど、攻防はエスカレート。
ライバックは松葉杖を持ち、シナを追うように車の天井へ上がって攻撃を仕掛けたが、シナは飛びかかろうとしたライバックを肩口に担ぎ上げ、渾身のA.A.を敢行した。すると、なんとライバックは救急車の天井を突き破って車内へ転落、これが決着とみなされてシナが勝利を飾り、WWE王座を死守した。
デル・リオ、非情な戦術で世界王座を奪取
ジグラー(右)に容赦ない攻撃を続けるデル・リオ(左) 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】
試合が始まると、ジグラーは距離を置きながらデル・リオの隙をうかがおうとしたが、デル・リオに攻められてフロアへ落ちた時に頭を打ち、さらにデル・リオに頭から実況テーブルへ叩き込まれて出鼻をくじかれた。
さらに、ビッグ・E・ラングストンが見かねてデル・リオに手を出し、レフェリーから退場を命じられるなど、序盤からジグラーに不運が続いた。デル・リオは、意気盛んに攻め込もうとしてきたジグラーに対して徹底した頭へのキック攻勢を展開していった。
ジグラーは得意のスリーパーで反撃を開始、積極的にカバーを奪いにいったが、デル・リオは粘り抜いた。ジグラーはエプロン上で痛烈なキックを叩き込まれてフロアへ転落、心配したトレーナーとAJが駆けつけたが、ジグラーは彼らを拒み、さらにデル・リオが邪魔するなと言わんばかりに、ジグラーをリングへ押し戻した。
デル・リオの頭へのキック攻勢は中盤以降も徹底して続き、この頃から客席のファンはデル・リオの攻めに拒絶反応を示し始めた。ジグラーは、ファンにアピールするデル・リオにフィニッシュ技を決めたものの、頭を攻められたダメージが大きく立ち上がれず、デル・リオは渾身のロー・キックをジグラーの頭に叩き込んでピンフォール勝ちと王座をさらった。
試合後、デル・リオはリング上で悔し泣きするジグラーを横目に、世界ヘビー級王座のベルトを高く掲げて勝ち誇り、マイクを通してシカゴのファンに新王者誕生をアピールした。
このほか、CMパンクが地元シカゴで復帰戦に出場してクリス・ジェリコを破ったほか、新ディーバズ王者、新IC王者が誕生するなど、白熱のPPV大会となった。
上記2戦を含む全試合結果は以下のとおり。
■WWE PPV大会「ペイバック」試合結果
<7試合目 スリー・ステージズ・オブ・ヘル形式WWE王座戦>
(ランバージャック・マッチ)
◯ライバック
●ジョン・シナ
(テーブルズ・マッチ)
◯ジョン・シナ
●ライバック
(アンビュランス・マッチ)
◯ジョン・シナ
●ライバック
※シナがWWE王座を防衛
<6試合目 WWEタッグ王座戦>
○ザ・シールド
●ダニエル・ブライアン&ランディ・オートン
※ザ・シールドがWWEタッグ王座を防衛
<5試合目>
○CMパンク
●クリス・ジェリコ
<4試合目 世界ヘビー級王座戦>
○アルベルト・デル・リオ
●ドルフ・ジグラー
※デル・リオが新世界ヘビー級王者に
<3試合目 U.S.王座戦>
○ディーン・アンブローズ(カウントアウト判定)
●ケイン
※アンブローズがU.S.王座を防衛
<2試合目 ディーバズ王座戦>
○AJ・リー
●ケイトリン
※AJが新ディーバズ王者に
<1試合目 トリプルスレット形式IC王座戦>
○カーティス・アクセル
●ウェイド・バレット
ザ・ミズ
※アクセルが新IC王者に
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