石渡伸太郎「舐めんなよという気持ち」=「VTJ 2nd」直前インタビュー

VTJ実行委員会

「堀口選手は一番やりたくて、一番やりたくない」

自身初のケージマッチで、修斗の王者・堀口を迎え撃つ石渡 【t.SAKUMA】

 修斗世界フェザー級王者・堀口恭司とバンタム級キング・オブ・パンクラシストの石渡伸太郎によるチャンピオン同志の一戦が6月22日「VTJ 2nd」(東京・TDCホールの)のメーンイベントで行われる。初のケージマッチで今格闘界でもっとも勢いのある堀口を迎え撃つ石渡の心境は!?

――いよいよ試合が近づいてきました。調整・コンディションはいかがですか?

 上がったり下がったりしながら、試合までには一番上がった状態に持っていけそうです。

――石渡選手はいつも上がったり下がったりなのですか?

 はい。だからテンションが下がることがあるのも想定内で、周りからも「試合前のお前は情緒不安定だ」と言われます(苦笑)。でもいつも最終的には上がった状態で試合当日を迎えているので順調と言えば順調ですね。
――今回のオファーを受けた時、率直にどんなことを思いましたか?

 堀口選手は一番やりたい選手であり、一番やりたくない選手。「怖えなぁ」という気持ちと「ぶっ飛ばしてえなぁ」という気持ちの半々でした。

――これまでパンクラスと修斗、戦う舞台が違いました。堀口選手のことはどういう目で見ていた?

 若くてエリート的に出てきて、何か嫌な感じだなと思いました。僕がエリートじゃないんで。

――戦う相手としては見ることはなかった?

 そうですね。僕が61.2キロで、彼は60キロじゃないですか。僕が60キロまで体重は落ちないので、彼がパンクラスに出ない限りはやらないだろうと思っていました。ただ去年からVTJがスタートして、もし僕がVTJに出ることになったら、堀口選手とやるだろうなと予想していました。

「周りはネガティブな意見ばかり(苦笑)」

――今回の試合が決まって周りからどんな反響がありましたか?

「さすがに今回はやばいよね」とか「負けちゃうんじゃない?」というネガティブな意見ばかりです(苦笑)。僕からしたら、お前ら見とけよという感じですけどね。

――そういうシチュエーションは燃えますか?

 燃えるというか…自分がいい状態で望めば絶対に勝てると思っています。

――初めてのケージでの試合ですが、それについてはいかがですか?

 やってみないと分からないですけど、僕が堀口選手と戦うのであれば、ケージの方がいいと思いますね。

「倒すイメージは固まってきた」

――石渡選手はアメリカでも練習経験があります。ケージでその経験を生かせる分はありますか?

 普段がリングで練習しているわけじゃないし、周りが壁なので金網に近いかもしれないです。ヒジ打ちも実際にやってみて「こういう感じなんだ」と分かると思うんで、試合が始まればどうにかなるだろうって思っています。

――いつも試合の時は「始まればどうにかなるだろう」という心境で戦っているのですか?

 準備するところは準備しますけど、どうにもならないことってあるじゃないですか。例えば堀口選手の打撃をどれだけイメージしても、実際にやってみないと分からないでしょう。そういう部分はいい意味で諦めて、試合中に対応していこうと思います。

――堀口選手に勝つイメージは出来上がっていますか?

 あります。ようやく倒すイメージが固まってきたので、それを完成させれば長い試合にはならないと思います。

――ずばりフィニッシュする、と。

 はい。ただキツい試合になることは間違いないんで、どんな展開になっても慌てないよう覚悟はしています。

「最後に立っているのは僕」

――この試合はパンクラスと修斗の王者対決で、日本一決定戦とも言われています。

 団体のチャンピオン同士の試合で、パンクラスと修斗のチャンピオンはどっちが強いんだ、と。みんな比較していると思うし、僕が下に見られている感もあるので、舐めんなよという気持ちです。

――周りの評価を覆したいですか?

 正直、僕と堀口選手とはやってきたことが違うと思うんですよ。堀口選手はほとんど負けなしで勝ち続けてきたけど、僕は戦極でジョン・チャンソンにぶっ飛ばされたり、修斗で小見川道大選手と戦ったり、いろいろな経験をしてきました。堀口選手はそういう経験がないと思うので、そこの差を試合で出したいですね。格闘技で積み重ねてきたもので勝負します。

――それでは最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

 間違いなくつまらない試合にはなりません。どちらかが死んじゃうような試合になると思いますが、最後に立っているのは僕です。
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