プランデッリ「日本は興味深いチーム」=試合前日、イタリア代表監督・選手会見
日本戦を翌日に控え、会見に臨んだイタリアのプランデッリ監督(左)とデロッシ(右) 【Getty Images】
試合を翌日に控えたイタリアのチェーザレ・プランデッリ監督は、日本について「いい選手がそろっていて、集中力があり、非常に興味深いチーム」と評価。また「日本には素晴らしい監督がいる」と同じイタリア人であるアルベルト・ザッケローニ監督を称賛した。
プランデッリ「日本には素晴らしい監督がいる」
プランデッリ スタメンについては何も言えない。これからの練習で選手のコンディションを見ないといけない。また、日本は警戒しないといけないチームなので、それも考えなければならない。アタッカーについてだが、人数よりもむしろアタックできるようなチーム編成をすることが重要だと考える。
――デロッシ、率直にいって(所属する)ローマについてどう思うか?
デロッシ 今は(代表選手として)やらなければならないことに集中する必要がある。クラブについて、いまここで言うことはない。
――新しいメンバーを入れることを考えるか?
プランデッリ まだ考えていない。これからの練習で、誰がベストのコンディションか見極めないといけない。前の試合で疲れている選手もいるので、少し変えるかもしれない。
――日本とメキシコだが、どのような違いがあるか?
プランデッリ 両チームとも高く評価している。メキシコは五輪で優勝しており、攻撃的なサッカーをしている。日本には素晴らしい監督がいる。選手のクオリティーを引き出し、バランスをもたらしている。いい選手がそろっていて、集中力があり、非常に興味深いチームだ。明日はメキシコ戦とは違った難しい試合になると思うが、そのための準備は整っている。
――バロテッリの状態については?
プランデッリ バロテッリの話をするのはいつも難しい。彼が何をするのか、つねに変わるので分からない。それでもアズーリ(イタリア代表の愛称)のシャツを着ることに、非常に意欲を持っていると思う。このメンバーと一緒に、これからも勝利し続けたいということで、彼は成長していくと思う。彼はポテンシャルはあるのだから、最良の知識を吸収しながら、彼自身もチームに貢献していかなければならない。
デロッシ「知っている日本の選手は3、4人」
プランデッリ 残念な結果だが、決勝まで行けたので健闘したと思う。また試合を通して、彼らは重要な結果を生み出した。
デロッシ スペインが優れていているということで、われわれは意気消沈していない。彼らはいま、上向きのサイクルの中にあり、ピークに達したということもないと思う。クラブレベルでも良い結果を出している。イタリアのU−21代表は、スペインとの決勝で勝つ可能性はあると思ったが、数分で両者に明らかな違いがあると思った。スペインもイタリアも、つねに向上しており、それほど差はないと思っている。
――日本の選手では誰が危険と思うか。そしてストップするために何が必要と思うか?
デロッシ 私が知っている日本の選手は3、4人だ。よく話題に出てくるのがマンチェスター・ユナイテッドの香川真司で、彼はチームのスターだと思う。日本はよく完成されたチームだと思うので警戒している。
プランデッリ 香川は興味深い選手だと思うが、個々の選手について特に関心は払わない。むしろ監督の(アルベルト・)ザッケローニの方を警戒している。
――監督は就任以降、イタリアのディフェンシブなスタイルからポゼッションを重視するスタイルに切り替えたが、その理由は?
プランデッリ フォーメーションを変えたのは特定の選手を中盤に配置する必要があったからだ。コンフェデ杯前の2試合は相手のカウンターに苦しんだので、それほどリスクを冒したくないということでフォーメーションを変えた。
――デロッシへ。ローマでの成績が良くなかったことで、代表でのポジションを失う恐れは感じていたか?
デロッシ 代表に選ばれるのは、100パーセント確実なものではない。サッカーはつねに進化しているし、選手も変わる。しかし私は自分の技術とパフォーマンスに自信を持っている。そしてチームメートや監督を高く評価している。だからポジションを失うことは心配していないが、その可能性があるのは感じていた。代表のポジションを確保するには、年間のプレーを良くしていく必要がある。
――初戦では勝利したものの苦しんだ。改善点は?
プランデッリ どのチームも改善しないといけない。攻撃も最終段階において、もっと改良する必要がある。
<了>
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