WWE王座を懸けた試合はまさかの結末に=「エクストリーム・ルールズ」結果リポート

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レスナー、トリプルHとの金網戦を制す

因縁の対決はレスナー(左)勝利で幕を下ろした 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 エクストリーム・ルールズPPVは、現地時間5月19日にミズーリ州セントルイスで開催された。

 闘いは意外な形で始まった。トリプルHは、PPV大会前にブロック・レスナーによってWWE本社屋内の執務室を破壊されたが、その怒りを爆発させるかのように、自信満々で入場を行なっていたレスナーの背後から奇襲を仕掛けた。

 金網で閉ざされたリングの中で正式に試合が始まると、両者は相手を渾身の力で金網に叩きつけ合う激しい攻防を展開。途中でポール・ヘイマンがレフェリーを振りきってイスを投入するなどしたが、レスナーは序盤でジャンピング・ニーをかわされてヒザを金網に叩きつけてしまった。トリプルHがこれを見逃すはずがなく、徹底したヒザ攻めでレスナーを痛めつけた。

 トリプルHは金網をよじ登って脱出を図るレスナーをイスで叩き落とし、自ら金網を登ると、なんと頂上に隠していたハンマーを手にとった。トリプルHはレスナーの抵抗によってハンマーを奪われたが、シャープシューターでレスナーを捕獲。ところが、ヘイマンがリング内に侵入して妨害、トリプルHはヘイマンをペディグリーで沈め、さらにレスナーにもペディグリーで決めたのの、レスナーはカバーを返してみせた。

 トリプルHが、ついにハンマーを手にしたが、なんとヘイマンが背後から急所攻撃を敢行。レスナーは苦悶の中から立ち上がったトリプルHの額めがけてハンマーを叩き込み、ヒザの痛みをこらえながら渾身のF5でトリプルHを投げ沈めてピンフォール勝ちを奪った。

 レスナーは頭上に持ち上げたハンマーを、仰向けに倒れたトリプルHの胸に置き、まるで永眠しているように見せかけるかのように両手を組ませると、レフェリーの肩を借りて退場し、ステージでダメージが残るヘイマンと一緒に勝ち誇ってみせた。
 トリプルHはしばらく立ち上がれず、トレーナー達に助けられながら、失意の中で退場していった。

WWE王座を懸けた試合は続行不可能に!

まさかの結末を迎えたシナとライバックの試合 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 WWE王座戦は開始直後から両者の力のぶつかり合いとなった。ライバックは豪快な投げ技主体でシナを攻めこみ、シナはテーブルを持ち込むなどして対抗するも、ライバックはシナに決定打を出させず、シナにダウンを強いた。

 しかし、シナはSTFでライバックの動きを止め、再びテーブルを持ち込み、ライバックのシェルショックを切り返し、A.A.でライバックをテーブルめがけて投げ落とした。
 ライバックはテーブルを2つ割りながら転落したが、10カウントを拒絶して立ち上がり、最上段から攻めようとしたシナにシェルショックを決めたが決着せず、両者はリングサイドでの攻防へともつれ込んだ。

 シナはスピアーでライバックを攻撃した際にライバックもろともフェンスを破壊、その後は客席付近の機材エリアへと攻防の場を移した。シナは消火器を持ち出し、まるで怪獣を退治するようにライバックに消火剤を吹き付けながらステージまで追い詰めると、A.A.の体勢に入った。
 ところが、ライバックは切り返してシナを抱え上げると、そのままステージの壁へ突進、背中からシナを壁へ叩きつけようとしたが、電飾のカーテンで出来た壁を突き破ってしまった。

 レフェリーがステージ裏へと回り込むと、倒れた鉄製ラックの中で倒れているシナと、その近くで倒れているライバックの姿があった。レフェリーとトレーナー達が駆けつけて、ライバックはトレーナーに肩を貸してもらって退場、シナは首に固定具をはめられ、担架に乗せられて運ばれ、試合続行は不可能となってしまった。

 このほか、今大会で特筆すべき出来事としてザ・シールドのディーン・アンブローズがU.S.王座を獲得し、セス・ロリンズ&ローマン・レインズ組がWWEタッグ王座を獲得した。

 上記2戦を含む全試合結果は以下のとおり。

■WWE PPV大会「エクストリーム・ルールズ」試合結果

<8試合目 スティール・ケージ・マッチ>
○ブロック・レスナー
●トリプルH

<7試合目 ラストマン・スタンディング形式WWE王座選手権>
ライバック
ジョン・シナ
※試合続行不可能により、ノーコンテスト

<6試合目 ノーDQマッチ>
○ランディ・オートン
●ビッグ・ショー

<5試合目 トルネード形式WWEタッグ王座選手権>
○ザ・シールド(セス・ロリンズ&ローマン・レインズ)
●チーム・ヘル・ノー(ケイン&ダニエル・ブライアン)
※ザ・シールド組が新WWEタッグ王者組に

<4試合目 世界ヘビー級王座第一挑戦権争奪アイ・クイット・マッチ>
○アルベルト・デル・リオ
●ジャック・スワガー
※デル・リオが世界ヘビー級王座第一挑戦権を獲得。

<3試合目 ストラップ・マッチ>
○シェイマス
●マーク・ヘンリー

<2試合目 U.S.王座選手権>
○ディーン・アンブローズ
●コフィ・キングストン
※アンブローズが新U.S.王者に。

<1試合目>
○クリス・ジェリコ
●ファンダンゴ

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