サトウ監督「持っている全てを伝える」=バレー全日本男子会見

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福澤達哉「固定観念を失くしてチャレンジしたい」

ロンドン五輪出場を逃し、悔しい思いをした福澤。固定観念を失くし、チャレンジしたいと抱負を語った 【坂本清】

「(ゲイリーの印象は?)まだ2日間しか練習していませんが、一つ一つの練習で考えてやりなさいとよく言われています。(監督は)一つの練習での注意すべきポイントを説明します。それに、ゲームを想定した練習をするように言いますし、そういう内容の練習が多いです。練習の中のテンポもこれまでやったより、速いです。どんどんコート中にボールが入ってきますし、でもそれで試合と同じような緊張感が作れていますし、新鮮だなと感じます。

(今回の全日本はどういう気持ちで臨んでいますか?)ロンドン五輪を逃し、自分の力のなさだとかいろいろと思うところはありました。今季のVリーグでそういうところを意識して、修正してきました。それに、今回ゲイリー監督という新しい風が入りましたので、自分自身の固定観念を失くして、監督の言う新しいことにチャレンジしていきたい。

(ゲイリーのバレーはどうですか?)まだ全体像はつかめていませんが、今やっている練習の中で変えていこうとしているのは、真ん中の攻撃を変えようとしているのは分かります。クイックであったりパイプの関係やスピードを確認しています。どうしても海外の国に比べると日本の真ん中の攻撃は弱い印象があるので、そこを改善することが一つのポイントとしてあるのかと思います。

(守備は?)守備については、3枚ブロックを意欲的に跳ぶようにとは言われています。サーブ・レシーブについては、ルーティンをしっかり作りなさいと言われています。一人一人特徴はありますし、監督の要望としては早く(レシーブの)面をつくることを意識するようにと言われています。個人的には準備が遅いのでそこをもっと早くするように言われています。

(ロンドン五輪を会場で見ていていたようですが?)その場に立てなかったのは悔しかったです。また、外から五輪を見るのは初めてなので、世界各国のプレーヤーを見ることで自分に足りないものを見ることもできたので良かったです」

越川優「いろんなことに期待しています」

新監督の就任に若手の招集と、いろんなことに期待していると話した越川 【坂本清】

「(代表のユニホームを着た感想は?)日の丸をつけて日本代表としてプレーすることは、誰もができることではないので、それは幸せでありがたいことだと思います。

(ゲイリーはどうですか?)まだ2日なので、分からないことはたくさんあります。今の段階では、監督の言うスマートなバレーをまずは理解する必要があると思います。今は、アグレッシブにプレーしながらもミスをしないバレーことだと解釈しているので、そのスタイルに自分たちが得意としているプレーをはめていく必要があるのかなと思います。

(海外でプレーして、外国人監督の特徴はなんですか?)米国人の監督とやるのは初めてですし、比べられるのはイタリア人とでしかないんですが……。ゲイリーは選手に自由を与えるなという印象です。自由の中にもそこは一人の選手として責任持って使えよというのは感じます。イタリアは遠征や合宿で結構縛るのでそういう違いがあります。

(監督とのコミュニケーションは?)少しずつですね。面談があったので、そこではトータルで期待しているとか、山村キャプテンのサポートだったり、これまでの経験から培ったエリートアスリートとしての気持ちの持ち方を発揮してほしいと言われました。

(リオデジャネイロ五輪に向けての1年目ですが、どのようにしていきたいですか?)今年は監督も外国人に変わり、自分自身がいろんなことに期待しています。すぐワールドリーグが始まりますが、全日本として結果を求めつつも、今年一年というのはいろんな経験をして、それを次の年につなげていければと思います」

千々木駿介「世界のトップの舞台でバレーがしたい」

若手の有望株の千々木は世界のトップの舞台でバレーがしたいと目標を話した 【坂本清】

「(全日本招集にはどこが評価されたと思いますか?)パイプを中心とした攻撃力が評価されたのではないかと思います。

(監督との面談ではどのような話をしましたか?)日本がどのようなバレーをする必要があるのかだったり、バレーに対する考え方です。もっとこう考えてほしいとか、常に練習の一つ一つが試合につながっていると考えてほしいと言われました。あとは、チームでプレーしている時に途中交代させられた場合、どのような気持ちの持ち方でいるのかということは聞かれ、そこをこれから鍛える必要があるとは話しました。

(バレーの中でのメンタルの重要性はどう考えている?)大学3年の時に講義を受ける機会があり、その後プレーの質も上がってきました。なので、プレッシャーのかかる場面でのメンタルの持ち方や、考え方はすごく大事だなと感じています。(プレッシャーがかかる場面での自分の落ち着かせ方は?)そうですね。講義を受ける前はミスしたらどうしようとか、マイナスなことを考えていました。しかし、今ではここでこうしたらもっと上にいけるんじゃないかとかプラスなことを考えられるようになり、そうすると自然と自分が出せるようになりました。

(ゲイリーは自主性を重んじるが、自由だと感じることはあるか?)もっとがちがちなのかと思っていたが、先輩たちを見ていると自分の体調は自分で管理するのがトッププロとしては当たり前というスタンスなので、各自のペースというのは多いかと思います。

(五輪に対してどういう意欲をもっている?)今季Vリーグで日本一を達成して、世界を相手に戦ってみたいと思い始めました。五輪はテレビで見ていましたが、世界選手権だったりとは違う雰囲気を感じ取れたので、そういう世界のトップの舞台でバレーがしたいですし、そうできるように努力したいです」

<了>

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