急成長を遂げたハーフナーを指揮官が絶賛=「ものすごい“荷物”が備わっている」
4人の日本人選手が集ったフィテッセvs.VVV
大津は出場機会がなかったが、カレンは右ウイングとして81分から登場し、しっかり試合を締めくくった。「たぶんモチベーションの違いもあったかもしれないけれど、結果的に勝ったというのはだいぶ大きいですね」(カレン)。
VVVには16日から過酷な入れ替えプレーオフが待っている。1回戦をシードされたVVVは2回戦でゴーアヘッド・イーグルスと対戦する。「プレシーズンマッチでもトーナメント(KNVBカップ)でもやられたんで、ここで負けたら3度目。恥ずかしいというか、あっちゃいけないこと。向こうは勢いがありますけど、勝ちたいです」と、カレンは意気込みを語る。
まだ、公式戦こそ残っているが、フィテッセ戦はカレンにとってVVVでの最後のエールディビジの試合となった。
「エールディビジとはこれでお別れ。2年半、いろいろありましたけど、最終的には短かったかな。もうちょっとできたんじゃないかと個人的に思いますし、悔いが残るVVVでの期間でしたね」(カレン)
カレン「精神的にかなり大人になった」
3年目の今季も11月まで同じ状態が続いた。しかし、チームが好転しない中、後に「フェンローの『万里の長城』」とも「21世紀に現れた『ベルリンの壁』」とも呼ばれることになる超守備的戦術にロクホフ監督が切り替えた結果、カレンにもチャンスが訪れた。それが2−1で勝利した11月4日のAZ戦だった。
「何にもなかったところから10カ月我慢して、ようやく去年の11月からチャンスをつかんだ。そこから盛り返せたというのは、精神的にかなり大人になったのかなと思います」(カレン)
こうして積み重ねて来た26試合出場いう今季の数字には価値がある。「この経験は引退した後に、伝えていきたいと思います」と、カレンもそれを認識している。