シナがWWE王者返り咲き!= WWE最大の祭典「レッスルマニア29」

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闘争心むき出しの王者ロックと挑戦者シナ

試合後に握手を交わし称え合うシナ(左)とロック(右) 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 WWE最大規模のPPV大会レッスルマニア29は、現地時間4月7日にニュージャージー州イーストラザフォードに位置するメットライフ・スタジアムで開催された。

 ザ・ロックはWWEに復帰すると、ロイヤル・ランブルPPVでCMパンクからWWE王座を勝ち取ってWWE完全復帰をアピールした。対するシナは、前回レッスルマニア王座戦の復讐戦だと宣言。両者は闘争心をむき出しにして決戦に臨んだ。

 試合は10分が経過した辺りから、両者が早くもトレードマーク的技を繰り出す展開となり、シナがピープルズ・エルボーを仕掛けようとするなど場内を沸かせた。中盤では両者がフィニッシュ技で沈められながらカバーを返す激闘の連続から、ロックは終盤にDDTでシナを沈めて身構え、決着体勢に入った。しかし、立ち上がったシナは素早い動きからA.A.を敢行、ロックを沈めてWWE王者に返り咲いた。

トリプルHがレスナー倒して引退危機回避

“ルール無用”の死闘を繰り広げたトリプルH(左)とレスナー(右) 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 ブロック・レスナーは、彼の代理人ポール・ヘイマンがビンス・マクマホン会長に冷遇されていた時に突然現れて、会長をF5で沈めてしまった。これを見て黙っていなかったのが会長の娘婿トリプルHだった。彼はレスナーとの決着を要求、ヘイマンはこの反応を待っていたかのように”ノー・ホールズ・バード(ルール無用)”の試合形式に加えて、“トリプルHが負けたら現役引退”という条件を突きつけた。一方、トリプルH側には親友のショーン・マイケルズが立ち会うことになった。

 試合は序盤からケンカさながらの攻防が展開され、並外れた筋力とヘビー級と思えないほど俊敏なレスナーが主導権を握った。中盤でレスナーがマイケルズをF5で投棄した辺りから試合は大きく動き始めた。両者はフィニッシュ技の応酬、さらにレスナーは鉄階段を持ちだしてトリプルHを痛めつけた。途中ではマイケルズがヘイマンを一蹴して場内を沸かせた。

 終盤では、レスナーがキムラ・ロックでトリプルHに仕留められながらも、何度も背中から鉄階段へ叩きつけた。しかし、トリプルHはカウンターDDTでレスナーを鉄階段へ叩き込み、さらにハンマー攻撃、渾身のペディグリーでレスナーを鉄階段へ沈めて執念の勝利を収めた。

アンダーテイカーがレッスルマニアの連勝記録伸ばす

レッスルマニア戦連勝を21に伸ばしたアンダーテイカー 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 CMパンクはザ・ロックにWWE王座を奪われて以降、レッスルマニアで注目を浴びるべきスターこそ自分だと主張。アンダーテイカーの連勝記録を止めると宣言し、さらに急逝したポール・ベアラーを冒涜しながらアンダーテイカーを挑発、ついにレッスルマニア対決を取り付けた。

 試合は序盤からリングサイドや実況席周辺での攻防が展開され大乱戦となった。パンクはオールド・スクールや、コーナー最上段から実況テーブル上のアンダーテイカー目掛けてダイブを仕掛けるなど、積極的な攻勢を展開。アンダーテイカーは、トレードマーク的な攻撃を仕掛けたが、パンクがツームストーンからのカバーを返すなど、試合は白熱した。

 しかし、パンクは得意技を出し尽くしても倒せないと悟ると、ポール・ヘイマンから骨つぼをもらって一撃を浴びせたが、アンダーテイカーはカバーを返して場内を沸かせた。万策尽きたパンクは、開き直ったように“首かきポーズ”を披露してGTSを狙ったが、アンダーテイカーは強引に切り返し、ジャンピング気味の、渾身のツームストーンでパンクを葬り、レッスルマニア戦21連勝無敗を達成した。

世界ヘビー級王者デル・リオがベルト死守

スワガー(左)に勝利してベルトを守ったデル・リオ(右) 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 スマックダウン・ブランドが誇る最高峰、世界ヘビー級王座を争う試合は第5試合目に行われた。メキシコ上流階級出身で現王者アルベルト・デル・リオが国粋主義者ゼブ・コルターに感化されたジャック・スワガーの挑戦を受けた。

 試合はデル・リオが開始早々から猛攻を仕掛けたが、スワガーはコルターの介入で逆転に成功。中盤以降では、一撃必中の技を繰り出す一進一退の攻防が展開された。デル・リオがスワガーを押さえ込んだところでコルターが妨害に入りスワガーをアシスト。スワガーはデル・リオがコルターへ向かったところを襲ったが、デル・リオは素早い動きでアームブリーカーを敢行、タップ勝ちを収めて王座を守った。
上記4戦を含む全試合結果は以下のとおり。

■WWE PPV大会「レッスルマニア29」試合結果

<8試合目 WWE王座選手権>
○ジョン・シナ
●ザ・ロック
※ジョン・シナが新WWE王者に

<7試合目 ノー・ホールズ・バード形式「トリプルHが負けたら現役引退」マッチ>
○トリプルH
●ブロック・レスナー

<6試合目 ウィニング・ストリーク・マッチ>
○ジ・アンダーテイカー
●CMパンク
※アンダーテイカーはレッスルマニア戦連勝記録を21勝に更新。

<5試合目 世界ヘビー級王座選手権>
○アルベルト・デル・リオ
●ジャック・スワガー
※デル・リオが王座を防衛。

<4試合目>
○ファンダンゴ
●クリス・ジェリコ

<3試合目 WWEタッグ王座選手権>
○チーム・ヘル・ノー(ケイン&ダニエル・ブライアン)
●ドルフ・ジグラー&ビッグ・E・ラングストン
※チーム・ヘル・ノーが王座を防衛。

<2試合目>
○マーク・ヘンリー
●ライバック

<1試合目>
○ザ・シールド(ディーン・アンブローズ、セス・ロリンズ、ローマン・レインズ)
●シェイマス&ランディ・オートン&ビッグ・ショー
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