“邪道”大仁田が“狂猿”葛西に宣戦布告=デスマッチの新旧カリスマによる“血戦”勃発

小野 仁

大仁田が有刺鉄線バットで葛西を血祭り

“狂猿”葛西を血祭りに挙げて、宣戦布告した大仁田(写真右) 【小野仁】

“邪道”大仁田厚がFREEDOMS4.3新木場大会に乱入、かねてから自身への批判を繰り返しきた“狂猿”葛西純を血祭りに上げ、実力行使で宣戦を布告した――。

 この日、大仁田に来場を要求していた葛西は、第4試合の6人タッグマッチで自軍に勝利をもたらすと、「出てこい」と大仁田を挑発。しかし、大仁田が登場する気配はなく、葛西は大仁田興行4.12新宿FACE大会を「ボロボロにしてやる」とテロ予告して退場。

 その直後、休憩時間に入って厳戒態勢が解かれた矢先、どこからともなく大仁田が矢口壹琅、保坂秀樹とともに姿を現し、いともたやすくリングジャックに成功。急を知った葛西が踊り込んだが、飛んで火にいる夏の虫だった。矢口と保坂に2人がかりで蹂躙された葛西は額から流血。有刺鉄線バットを首に押し付けられて身動きが取れない葛西に向け、大仁田は張り手を見舞いながら「オイ! 葛西、聞いてんのか!? オレはいつでも来る。オマエの挑戦だろうと何だろうと受けたる!!」と吼えた。

葛西は“邪道殲滅”を宣言

 場外に放り出され、息を吹き返した葛西は、会場外まで飛び出して大仁田と大乱闘。ホームリングで赤っ恥をかかされた格好だが、援軍に駆けつけた竹田誠志、吹本賢児と3人で大仁田興行4.12新宿へ“お礼参り”に乗り込むことを改めて明言。さらに「こうやって大仁田厚がオレらに関わったからには、5月2日、FREEDOMSの後楽園ホールにアイツを引っ張り出して、プロレス界から追放だ」と“邪道殲滅”を宣言した。

 一方の大仁田は「(葛西らの)蛍光灯デスマッチは認めない。電流爆破がデスマッチの王道じゃ!」と持論を主張し、「電流爆破なんて線香花火みたいなもん」とする葛西の批判にデスマッチ・プロレスの先駆者として真っ向から応戦。ここにデスマッチの新旧2大カリスマによる“血戦”の火蓋が切って落とされた。
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