瀬古総監督「人生懸けて」世界一目指す!=DeNA陸上チーム始動会見
ユニホームを披露する瀬古総監督(前列右から3人目)らDeNA陸上チーム 【スポーツナビ】
近い目標は駅伝、遠い目標は五輪のマラソン
チームはマラソンで五輪メダリストの輩出を目指す。瀬古総監督も「(早大、エスビー食品で指導を仰いだ故・)中村清先生を知っているのは私しかいない。新しいことと古いことを合体させてビシビシと教えていきたい。それは私にしかできないことだと思う」と気合十分。「近い目標は駅伝だが、遠い目標はやはり五輪。中村先生から学んだことは、マラソンの選手は駅伝も必ず走れるということ。マラソンの選手が駅伝を走るというチームにしたい」と、エスビー食品時代同様、マラソンに力を入れる意向を示した。
瀬古総監督の思いは選手にも伝わっているようだ。中大時代にエースとして箱根駅伝で活躍したキャプテンの上野裕一郎は、2016年のリオデジャネイロ五輪のマラソンでメダルを目指す。「個人的には駅伝をずっとやりたいと思っていた。駅伝に対しては大学時代の思い出もあったので、(駅伝が)できないつらさもあった。僕は駅伝をモチベーションにしてトラックもやってきたので、それがまたできるということで、本当に“うれしい”の一言」と駅伝を力にマラソンに挑戦していく決意を語った。
さらに瀬古総監督は、最近の男子マラソンで日本選手が好走を見せていることについて聞かれると「川内(優輝=埼玉県庁)効果だと思う」。さらに「マラソンだけは、人から言われてやるものではない。川内くんも自分でやりたいと思うから疲れないのでしょうね」と分析。「川内くんを見て、我々も常識から離れてやらないとと思う」と、刺激を受けている様子だった。