与田投手コーチ「こんなに悪い結果は想定していなかった」

構成:スポーツナビ

9回日本2死一、三塁、井端が右前へ適時打を放つ=ヤフオクドーム 【共同】

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)3連覇を目指す日本代表は6日、福岡・ヤフオクドームで第1ラウンドA組最終戦のキューバ戦に3対6と敗れた。
 
 日本は、先発の大隣憲司(福岡ソフトバンク)が2回まで無安打の好投を続けていたがそ、3回にトマスに先制ソロを打たれると、続く田中将大(東北楽天)、沢村拓一(巨人)がそれぞれ1失点、さらに今村猛(広島)も3ランを浴びて合計6点を失った。一方、打撃陣は8回まで無得点に抑えられ、9回に長野久義(巨人)のタイムリー内野安打、鳥谷敬(阪神)の犠牲フライ、井端弘和(中日)のライト前タイムリーで3点を返したものの、反撃が遅かった。

 第1ラウンド2位通過となった日本は8日、第2ラウンド1組の初戦で台湾代表と対戦する。

 以下は山本浩二監督のコメント。(取材・永塚和志)

山本監督「チャンスをつなげられなかった」

――今日の試合を振り返って。

 最後は粘りましたが、それまでにもあったチャンスをつなげられなかった、という試合でした。

――田中投手は失点したが、手応えはあったのでは?

 彼の速いボールを、立ち上がりは相手に(バットの)芯で捉えられましたが、次の回からは低め主体の投球をしてくれました。相手の打線の直球を打ち返す力はかなりのものですが、彼(田中)も手応えをつかんだのではないかと思います。

――これで1次ラウンドが終わったが、振り返って。

 打線で言えば、まだまだ調子の良い選手と良くない選手がいてつながりませんが、投手陣は頑張っていると思います。

――これで2次ラウンドの初戦の相手が台湾となったが、それについては?

 また次の戦いが始まるという思いで臨みたいです。当然勝ち上がってきたチームなので、気を引き締めて戦っていきたいと思います。

――試合前には「試したいこともある」と言っていたが、試合が終わって収穫はあったか?

 反省等はスタッフミーティングでしますが、収穫は中田(翔)が右打ちしたことが今後に良い影響を与えてくれると思っています。

――今日の敗戦はチームの士気に関わらないか?

 今日の負けは反省して、また新しいラウンドに入るだけです。

井端「1戦、1戦、勝っていくしかない」

――9回の反対方向に打った適時打は狙い通り?

 別にあっち(右翼方向)に打とうと思っていませんでしたが、力負けだけはしないようにと思っていました。

――1次ラウンドが終わり、2次ラウンドが始まるが?

 1戦、1戦、勝っていくしかないです。しっかり準備して臨みたいです。

与田投手コーチ「何かを試す余裕はない」

――今日は敗戦だったが、想定通り?

 いや、この結果は想定していないです。こんなに悪い結果は。今日は我々の悪いところが出たし、しっかり受け止めないといけないです。

――その中で収穫もあった?

 そうですね。相手打者の特徴などは、今までは他国の投手と対峙(たいじ)したときのデータしかなかったですが、今日やってみて我々の投手が相手だとどうなのか、ということが分かりました。

――今日は2次ラウンドを見据えて試すこともあったのか?

 いや、試すというより、勝ちにいっている。何かを試す余裕はないですよ。その中でどういったものを感じるのか、それは試合が終わって初めて分かるものです。

――キューバ打線については何が分かった?

 やはり低めのボールの対応ですね。しっかりとしたところに投げきることができれば、そう危険なことはないです。今日打たれたボールは高かったり、甘いコースに行っていた。そのどちらかでも間違えなければ長打にはならないです。

――(2番手で登板した)田中については?

 1イニング目は直球にタイミングを合わされてしまったが、その後は変化球を使いつつ、阿部(慎之助)もうまく配給してくれた。収穫はあったと思います。

<了>
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