帰ってきた青い目のサムライたち=UFC JAPAN見所
“第2の故郷”日本大会のメーンを務めるシウバ 【t.SAKUMA】
今大会は彼らにとっていわば“凱旋試合”であり、日本選手同様、非常に高いモチベーションで臨んでくる。今回はそんな感謝と熱い気持ちで日本へやってくる、青い目のサムライたちを紹介しよう。
帰ってきた“ミスターPRIDE”ヴァンダレイ・シウバ
聖地に帰ってきた“ミスターPRIDE”シウバ(左) 【t.SAKUMA】
自分をスターにしてくれた日本のファンへの感謝を忘れず、イベントや交流の場となればリングとは一変、青く優しい目でファンサービスを惜しまない。ファンに喜ばれる試合こそが自分にできる最大の贈り物であると心得ており、今回も嵐のようなラッシュで爆発的試合を見せてくれるだろう。対戦相手はアメリカの元海兵隊員で、横田基地生まれという、こちらも日本と不思議な縁で結ばれたブライアン・スタン。激しい試合で知られ、シウバとの激闘は必至だ。
トップ戦線入り懸ける“サモアの怪人”マーク・ハント
王座挑戦へ大事な一戦となる“サモアの怪人”マーク・ハント 【t.SAKUMA】
総合格闘技では苦戦の続いたハントだが、2010年からUFCに参戦を開始。初戦こそ関節技で敗れたが、その後は3連勝と調子は上向きで、あだ名の1つである「スーパーサモア人」よろしく、38歳となった今もファイターとして進化を続けている。今回迎えるのは213センチ、UFC随一の身長を誇るステファン・ストループ。ハントにとっては剛腕で摩天楼をなぎ倒し、トップ戦線入りを決めたい一戦だ。
“日本のエース”岡見と対戦、ヘクター・ロンバード
PRIDEでは勝ち星を挙げることができなかったが、アメリカへ渡ると一気に強さを花開かせ、驚異の24連勝を記録。岡見とはミドル級(83.9キロ以下)タイトルマッチに連がる重要な一戦となる。柔道で培った投げと嵐のごとき強打のラッシュを武器とするヘクター、はたして上位戦線に生き残るのは、岡見かヘクターか。
日本経験組の対戦、ドンヒョンvsバハドゥルザダ
対するバハドゥルザダは、戦火のアフガニスタンに生まれ政治難民としてオランダに移住したという過酷な生い立ちを持つ選手。2007年に修斗・後楽園大会でライトヘビー級王者となり、その後も戦極へ参戦した。キレ味ある打撃が武器だ。まさに日本で飛躍し、さらに世界を舞台に活躍する2人の対戦となる。
「UFC JAPAN 2013」には日本選手はもちろん、日本格闘技界を沸かせた外国人スター選手も勢ぞろい。最高の舞台に最高の選手が揃って作る、新たな格闘技史の1ページを会場で目撃し参加しよう。
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