世界最高峰へ挑む“六人のサムライ”=UFC JAPAN見所
格闘技のメジャーリーグ「UFC」
UFC王座挑戦経験もある日本人エースの岡見 【Zuffa LLC via Getty Images】
UFCは今年で誕生20周年を迎えるが、日本人参戦の歴史は古く、1994年3月の第2回大会からオクタゴン(戦いの舞台となる八角形の金網)で戦いを繰り広げてきた。そして今も、最高峰を極めんと多くの選手がUFCに挑んでいる。3月3日に開催される「UFC JAPAN 2013」にも、日本人選手が大挙6人出場。そんな現代のサムライたちを紹介しよう。
“アジアの誇り”岡見勇信
公開練習で好調をアピールする日本人エース・岡見 【t.SAKUMA】
さらに岡見が戦うのは83.9kgをリミットとするミドル級。リーチ、筋量など体格で欧米人に劣る日本人は、打撃ありの格闘技では中量級以上では活躍が難しいというのが定説だが、岡見はそんな中ひとり重量級で気を吐く活躍を続けている。
プロボクシングでは竹原慎二がミドル級(72.75kg以下)、K−1 MAXでは魔裟斗(70kg以下)、アマチュアボクシングでは村田諒太がミドル級(75kg以下)でいずれも世界を制したが、岡見はさらにそれを上回る階級で王座に迫っており、まさに“アジアの誇り”と言ってよい存在だ。
そんな岡見が日本大会で迎えるのは元キューバの柔道オリンピック代表で、総合転向後は驚異の24連勝を記録したヘクター・ロンバード。岡見としては嵐のようなヘクターのパンチをかいくぐって組み倒し、グラウンドパンチを打ち込み、2011年8月以来となる王座再挑戦へ前進したいところだ。