世界最高峰へ挑む“六人のサムライ”=UFC JAPAN見所

提供:イープラス

伝説の“火の玉ボーイ”五味隆典

記者会見で火花を散らす五味(左)とサンチェス 【t.SAKUMA】

 そんな岡見と並ぶ日本のエースで、すでに伝説的存在であるのが五味隆典。五味はその名をPRIDEにおける10連勝で世界的に高めた。本人が「スカ勝ち」と呼ぶ圧倒的KOで連戦連勝、中にはわずか6秒でハウフ・グレイシーを沈めた一戦もあり、当時五味は“ライト級最強”の呼び声も高かった。
 その拳のキレと破壊力は今も全く衰えておらず、UFC第2戦(2010年8月)ではタイソン・グリフィンを右フックで前のめりに豪快ノックアウト、昨年の日本大会(2012年2月)でも光岡映二をTKOで下し「火の玉が帰ってきたぜ!」と健在ぶりをアピールした。
 今年の日本大会ではUFCの登竜門的テレビ番組「THE ULTMATE FIGHTER」=通称TUFの勝者で、“ナイトメア=悪夢”の異名を持つディエゴ・サンチェスとの対戦が決まっている。五味曰く「突進力がスゴくて、ヒジとボクシング」というサンチェスだが、「迎え撃つ気でいます」と五味は真っ向勝負を宣言しており、“これぞUFC"というような激闘、大会ベストバウトが期待できそうだ。

三冠王の剛腕・廣田瑞人

「メインカード」と呼ばれる大会後半戦には、五味・岡見だけでなく廣田瑞人も登場する。廣田は日本の3団体、ケージフォース、SRC、DEEPでベルトを巻いてきた三冠王者。今回は「(対戦相手の出身地である)ブラジルまでぶっ飛ばします」と気合いのほどを表現したが、その言葉通り、相手を吹き飛ばすような剛腕パンチを持ち味としている。
 今回はこれまでのライト級(70.3kg以下)からフェザー級(65.8kg以下)へ体重を落として初となる試合。対戦相手は“寝技世界一決定戦”と言われる「アブダビコンバット」で優勝経験を持つハニ・ヤヒーラだが、大会一のKOを見せた選手に贈られる特別ボーナス「ノックアウト・オブ・ザ・ナイト」を狙う。

“格闘技の聖地”でサムライをライブ応援

 他にも軽量級日本のエース・水垣偉弥(バンタム級=61.2kg以下)、プロレスラーから格闘家へ転身し、長州力と山本“KID”徳郁を師とする福田力(岡見と同じミドル級=83.9kg以下)、五味の後輩・徳留一樹(五味と同じライト級=70.3kg以下)と、日本大会には合わせて六人のサムライが勢ぞろい。世界へ挑むサムライたちを、日本が誇る“格闘技の聖地”さいたまスーパーアリーナでライブの熱気のなか応援しよう!

(構成・文:長谷川 亮)

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