4打点大暴れの稼頭央「あまり調子に乗らずに」=WBC豪州戦後コメント
2番で先発出場した松井稼頭央が逆転3点適時打を放つなど4打点の大暴れ 【写真は共同】
侍ジャパンは初回1死二塁からこの日3番に入った内川聖一(福岡ソフトバンク)がセンター前にはじき返すタイムリーヒットを放ち先制点を挙げると、逆転を許した4回、2死満塁から、初めて2番で先発出場した松井稼頭央(東北楽天)がライト線へ走者一掃のタイムリースリーベースを放ち再びリード。その後も6回、8回に加点し、17日の広島戦、23日のオーストラリア戦と沈黙していた打線がようやく爆発した。
一方、先発の前田健太(広島)は3回に一時逆転となる3ランを浴びるなど、3回2安打3失点の結果。前日の田中将大(東北楽天)に続いて、主軸と期待される前田も不安な投球内容となった。しかし、5回以降は1安打と、中継ぎ陣は安定したピッチングを見せた。
以下は山本浩二監督、松井、内川、オーストラリアチームのコメント。(取材・永塚和志)
山本監督「それぞれが良い仕事をしてくれた」
山本監督「昨日の相川の3ランが効いたと思う。打線の組み替えも、それぞれの選手が仕事をしてくれた。つながってくれて、良かった。打線は非常に良かった。皆さんも心配していたと思うが、私もしていた。それぞれが良い仕事をしてくれた」
――今日のスタメンの意図は?
山本監督「昨日のゲームでゼロ(点)が続いた時に、これは明日は変えないといかんな、と。ただそんなに大幅に変えてはいかんな、とも思った。だから、1、3、5(番)を入れ替えようというのは、最初に頭に浮かんだ」
――オーストラリアのディーブル監督は「日本選手のベースランニングで相手にプレッシャーをかけられる」といっていた。
山本監督「それは特徴というか、足を使った野球はこれからもやっていかないと。『この状況ならこうしないと』と各選手がわかっているので、動きやすい」
――前田について?
山本監督「前田も心配していたが、1、2回のピッチングを見ていると球を長く持っていたし、よく指にかかっていた。ただ3回になって抜けたボールが多くなってそれが打たれたが、次回は大丈夫だと思う」
松井「今日は積極的にいこうと思っていた」
――今日の試合でつかんだものがある?
松井「いやいや、必死にやるだけ。あまり調子に乗らずにおとなしくやろうかなと思う」
内川「相川さんの流れをつなげるためにも初回に点を取るのは大事と」
――打順が変わって気持ちも変わった?
内川「いや、打とうという気持ちにはかわりはなかったが、1回にまわってきた状況というのが違ったので、一発目はすごく大事だなという思いで打席に入った」
――技術的に修正はした?
内川「昨日はどうしても相手のボールに合わせようとしてスイング自体が自分でも弱く感じていた。自分の打てるボールをきっちり振ろうとは思っていた」