大森&征矢、佐藤&大和が意気込み語る=全日本プロレス
バーニング勢の挑戦に不満顔の大森、盛り上がる征矢
3月17日の両国大会で秋山&潮崎組の挑戦を受ける征矢(左)&大森組 【全日本プロレス】
ノアを離脱し、全日本に乗り込んでくることになった秋山らバーニング勢だが、早速タイトルマッチが決定。次期シリーズ『2013 エキサイト・シリーズ』の最終戦2・23後楽園大会では全日本vs.バーニングの5大シングルマッチが行われるなど、全面戦争の様相を呈している。
中でもバーニングのリーダーである秋山とは若手時代からのライバルである大森は、この抗争の中心を担う存在だ。ところが、大森は秋山&潮崎のいきなりの世界タッグ挑戦に納得していない様子。「ご存知のように昨年は年間を通して世界タッグを守ってきて、次々と名乗りを挙げるチームの挑戦を拒絶することなく受けて来ました。ただ、今回は正直筋が違う」と不満顔だ。
「大田区(1月26日)で上がってから一戦もしてないし、実績を残してない。釈然としないですね。特に秋山準。人一倍意識してやってきたわけで、個人的には秋山準には人一倍高いハードルを作ってほしかった。世界タッグのベルトが簡単に手の届く位置にあると思われるのが悔しい。心の中で認めていないものがあります」と不満を吐露した。
ところが、パートナーの征矢の反応は違った。「相手にとって不足なし! 真正面から受けたいと思います!」と堂々と挑戦を受けることを宣言。さらに「3月17日は内田(雅之)社長の誕生日ですから。防衛して、内田さんと一緒に築地にお寿司を食べに行きます!」と、大森の不満をよそに一人で勝手に盛り上がっているのだ。“GET WILD”名物、試合前の一悶着が今回も勃発だ。征矢のノリノリの態度に、「おい、兄貴ちょっと待て! 段階というものがあるだろう!」とツッコミを入れる大森。ところが、大森はあまりにも興奮したのか鼻血を出しており、逆に征矢から「鼻血を出している段階じゃないだろう!」と切り返される始末だ。
ベルトの数で大森を陥落させた征矢
会見に同席した内田雅之社長からは、「挑戦するのに相応しい実績があると思って組ませてもらいました。問題ないと思います」と言われても、「釈然としない」と不満ありありの大森だったが、もはやカードを覆すこともできない。やるからには、リングで王者であることを証明するしかない。その前の2.23後楽園大会で行われる1年ぶりの一騎打ちに向けても、「リングに上がって対峙したら自然とそういう感情になる。これは本能的なもの」と、気持ちをぶつけていく腹づもりだ。
同じく2・23後楽園大会で潮崎とシングルマッチを行う征矢も、「チョップが凄いなというイメージですね。世界タッグの前に当たれるのは逆にありがたい」とこちらも手ぐすね引いてリングに上がる。