日本サッカー協会は３１日、２月６日に行われるキリンチャレンジカップ２０１３・ラトビア戦（兵庫・ホームズスタジアム神戸）に臨む日本代表メンバー２３名を発表した。

　欧州組からは大津祐樹（ＶＶＶ／オランダ）が初招集されたほか、香川真司（マンチェスター・ユナイテッド／イングランド）が復帰、本田圭佑（ＣＳＫＡモスクワ／ロシア）、長友佑都（インテル／イタリア）ら１５人が選出された。アルベルト・ザッケローニ監督は大津について、「以前も呼びたいと思ったが、試合に出ていない状況だった。今はコンスタントに試合に出ている。ユーティリティーな選手だし、パーソナリティー、思い切りの良さに期待している」と話した。

　国内組では遠藤保仁や今野泰幸（共にガンバ大阪）、前田遼一（ジュビロ磐田）らが順当に選ばれたが、常連の中村憲剛（川崎フロンターレ）、駒野友一（磐田）は外れた。その理由に関して、ザッケローニ監督は「インシーズンの選手を多く呼びたかったから。よって今回はコンディションのいい海外組を多く呼んだ。中村憲らも代表選手だと思ってほしい」と説明した。

　日本はラトビア戦を経て、３月２２日にカタール・ドーハでカナダと国際親善試合を行い、同２６日にワールドカップ（Ｗ杯）・アジア最終予選第６戦のヨルダン戦に挑む。この試合で勝利すればＷ杯本大会の出場権を獲得する。

登壇者：
アルベルト・ザッケローニ（日本代表監督）
原博実（日本サッカー協会技術委員長）

原委員長　ザッケローニ監督が元気に日本に帰ってきてくれて、風邪などひいてなくて非常に良かったです。今日初めて顔を合わせましたが、非常にお元気で、また今年もいい一年にしていければいいなと思います。まず、今回のラトビア戦で短い時間ですが、昨年の１１月以来の招集になりますので、３月２６日のヨルダン戦に向けて良い準備をしていきたいです。そのためにまずはラトビア戦で良い試合ができればと思います。

ザッケローニ監督　まずは日本に戻って来られてうれしく思っている。再会できる日を待ち遠しく思っていた。２０１３年の初戦となるこのラトビア戦だが、Ｊリーグがまだ開幕しておらず、海外組にしても試合の１、２日前まで合流できない状況でこの試合を迎えることになる。皆さんもご存じの通り、１３年というのはわれわれにとって大切な一年になる。まず一番の目標であるＷ杯の出場権を勝ち取ることが重要で、その大きな目標をできれば３月２６日のヨルダン戦で達成したいと思っている。

　大一番に向けて２試合テストマッチをすることができるので、この２試合をいかに有効利用していけるか、また、３月２６日にしっかりと照準を合わせていければと思っている。先ほども言ったが、コンディションに関しては理想の状況とはほど遠いと思う。この段階で一度集まって、代表でのやり方を復習してもらう狙いがあるし、代表チーム内の役割の再確認の場としていきたい。Ｗ杯予選突破をできるだけ早く決めたいと思っているので、その目標を達成するために、戦術理解度というところを確認したいし、技術面に関しても確認していきたい。

　今回の２３人メンバーについては、海外で試合に出ているメンバー、インシーズンのメンバーを今回は重点的に招集した。国内組に関しては、いつプレシーズンの合宿が始まったか、その時期を見極めて今回の招集に至った。代表の常連組で今回漏れているメンバーもいるが、例えば駒野や中村憲に関しては、先ほども言ったがインシーズンの海外組の選手を重点的に呼びたいという狙いがあったので、それが理由であって、代表から漏れたという認識は持ってほしくない。

＜メンバー発表＞
ＧＫ：
林卓人（ベガルタ仙台）、川島永嗣（スタンダール・リエージュ／ベルギー）、権田修一（ＦＣ東京）

ＤＦ：
今野泰幸（ガンバ大阪）、伊野波雅彦（ジュビロ磐田）、水本裕貴（サンフレッチェ広島）、長友佑都（インテル／イタリア）、内田篤人（シャルケ０４／ドイツ）、吉田麻也（サウサンプトン／イングランド）、酒井宏樹（ハノーファー９６／ドイツ）、酒井高徳（シュツットガルト／ドイツ）

ＭＦ：
遠藤保仁（ガンバ大阪）、長谷部誠（ボルフスブルク／ドイツ）、細貝萌（レバークーゼン／ドイツ）、高橋秀人（ＦＣ東京）

ＦＷ：
前田遼一（ジュビロ磐田）、岡崎慎司（シュツットガルト／ドイツ）、本田圭佑（ＣＳＫＡモスクワ／ロシア）、ハーフナー・マイク（フィテッセ／オランダ）、乾貴士（フランクフルト／ドイツ）、香川真司（マンチェスター・ユナイテッド／イングランド）、清武弘嗣（ニュルンベルク／ドイツ）、大津祐樹（ＶＶＶ／オランダ）