グローリーが5.3有明でビッグマッチ開催 65kg日本人トーナメントも

長谷川亮

5月のグローリー世界大会出場を懸け1DAYトーナメントに挑む日本人選手 【長谷川亮】

 立ち技格闘技イベント「GLORY」が30日、都内ホテルで会見を行い2013年の大会日程を発表した。
 米国、ロンドン、イタリアと世界的な大会展開のほか、日本では3月10日にディファ有明での「Road to GLORY JAPAN」と、5月3日に有明コロシアムでの「GLORY WORLD SERIES」を開催。
 まず3月の「Road to GLORY JAPAN」では日本のジムに所属する8選手参加による65kg級1Dayトーナメントを行い、この優勝者が5月に実施される「GLORY WORLD SERIES」での65kg級世界トーナメントに出場する。
「Road to GLORY」は今年から新たに行われる大会で、「GLORY WORLD SERIES」への登竜門と位置づけられる大会。さっそく今週末の2月2日に米国・オクラホマでも開催が決定しており、今後は世界各地で開催していく予定で、日本では9月と12月にも大規模大会となる「GLORY WORLD SERIES」の開催を予定だ。

1回戦でHIROYAvs.野圦の好カード

グローリー65kg級トーナメント1回戦で対戦が決まったHIROYA(左)と野圦 【長谷川亮】

「Road to GLORY JAPAN」(3月10日、東京・ディファ有明)では、日本のジムに所属する8選手による級1Dayトーナメントが行われる。

 参加メンバーは裕樹(初代RISEライト級王者)、藤田ゼン(初代REBELS65kg級王者)、モハン・ドラゴン(MA日本スーパーライト級王者)、野圦正明(Krush YOUTH GP2011王者)、松岡力(世界チャクリキ西日本ライト級王者)、小宮由紀博(RISE70kgトーナメント'09優勝)、HIROYA(K−1甲子園2008王者)、梶原龍児(初代Krush−63kg級王者)の8人。

 GLORYを主催するGSIのマーカス・ルアーCEOが自らくじを引く形でトーナメント抽選が実施され、決定した枠組みは以下の通り。

1回戦第1試合:藤田ゼンvs.松岡力
1回戦第2試合:モハン・ドラゴンvs.裕樹
1回戦第3試合:HIROYAvs.野圦正明
1回戦第4試合:小宮由紀博vs.梶原龍児

 優勝者には2万ドルの賞金と5月に行われる「GLORY WORLD SERIES」(5月3日、東京・有明コロシアム)への出場権、さらにGLORYとの1年間の契約が与えられる。準優勝者への賞金は8千ドル、3位には3千ドルずつが与えられ、賞金総額は3万4千ドル。
 トーナメントは全試合3分3R、1回戦と準決勝は最大1Rの延長、決勝は最大2R延長のシステムとなる。
 団体の枠を越え集まった8選手。5月の65kg級世界トーナメントというべき、「GLORY WORLD SERIES」へ進み、2万ドルの優勝賞金を手にするのは誰になるのか。

「いろいろな団体から選手が出てますが、Krushから3選手(野圦、梶原、HIROYA)出ているので、Krushが最強なのを証明したいと思います」
 抽選前のコメントではこのように語った野圦(Krush YOUTH GP2011王者)だったが、出来上がったトーナメント表では皮肉にもKrushの3選手が片側のブロックへ集中する形に。しかし「複雑な気持ち」としながらも、「決まったからにはやるしかないので、しっかり1回戦から勝って優勝したいと思う」とすぐに気持ちを切り替えていた。

ネパール出身モハンは優勝賞金でカレー屋開業!?

優勝賞金でカレー屋開業を夢見るモハン・ドラゴン 【長谷川亮】

 会見では流暢に日本語を操るものの、独特の言い回しを見せるモハン・ドラゴン(ネパール出身のMA日本スーパーライト級王者)が会場を沸かせる。
 3選手が出場するKrushへの対抗意識を聞かれると、「Krushだろうが何だろうが、ここはGLORYですから。GLORYチャンピオンを目指して来ました。MAの代表ですけど、世界を目指して来てます。とにかくGLORYしか頭にないです(笑)。GLORY、夢の舞台です。GLORY」とあたかもキャッチコピーのように話したかと思うと、優勝賞金2万ドルの使い方については、「試合が決まった時点で私は使いみちを決めてるんです(笑)。今は仕事をしないでトレーニングばっかりしてるから、ランチボックスカーを買って、それで“モハンカレー”でも売ろうかと思ってます」と、カレーの美味しさで知られるネパール出身だけに現実的な夢を語り、トーナメント制覇に闘志を燃やしていた。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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