山本優弥「良い意味で楽しく楽に戦いたい」=Krushインタビュー
■山本「今は1回戦を勝つことだけに集中」
――今回、−67kg級初代王座決定トーナメントのオファーを受けた時、率直にどんな心境でしたか?
「最初にオファーを受けた時は格闘技から距離を置こうと思っていた時だったので『すいません』とお断りさせていただきました。自分が置かれている状況とこれからのこと、いろんなことを考えながら、すぐに(格闘技を)辞めるというのではなくて、少し格闘技から離れてみようと思っていました」
――それから気持ちを切り替えて、トーナメント出場を決めた理由は何だったんですか?
「格闘技から距離を置いてみて、改めて格闘技の魅力や素晴らしさを感じて、自分の中に『格闘技が好きだ』という気持ちがあることが分かったからですね。そこでKrushでしか学べないこと、Krushでしか勉強できないことがたくさんあることにも気付いて、トーナメント出場を決めました」
――ではこれまで出ていたトーナメントとは心境が違う?
「どの選手も同じだと思うのですが、僕も毎回一生懸命やって、優勝を目指して戦ってきました。でも今回は自分に対する自分の信じ方や、周りの信じ方が違います。今まではそれが良いのか悪いのか分からず、ただ一生懸命やってきただけなのですが、今回はそれで良かったと思えるようなトーナメントにするしかないと思います。だから良い意味で自分を追い込んで、良い意味で楽しく、良い意味で楽に戦いたいなと思います」
――そのためには優勝という結果が必要ですよね
「そうですね。今回は自分の内側から自然に優勝するんだという気持ちが湧き上がっています」
――1回戦の対戦相手が塚越仁志選手に決まりました
「相手が決まった、決まってないで一喜一憂はしたくないので、(塚越が相手になったと聞いても)『あっ、そうか』と思ったくらいですね。相手が決まったから頑張ろうとか、決まらないから頑張れないとか、そういうことはないです。結局は誰が出てきても勝たなければいけないので。僕は誰が勝ち上がってくるかを意識するようになったらダメだと思うし、今は1回戦を勝つことだけに集中しています」
塚越「失うものはないので全力で当たっていくだけ」
「トーナメントの出場選手が決まっていく中で、1名を公募するという話があったじゃないですか。自分としては他の出場選手を見て、ここに自分が入ることはありえないなと思ってたんです。階級的には次からは67kgでやりたいという気持ちもあったんですけど、そことトーナメントが結びつきませんでした」
――自分が出る大会として現実的に捉えることができなかったんですね
「はい。それで大宮司(進)さんと来年のプランの話をした時に、『67kgでやりたいです』と伝えたら『どうせ格闘技をやっているんだから、トーナメントに出ればいいじゃん。言うだけ言ってみろよ』と言われたんです。その流れで出場が決まりました」
――1回戦で対戦する山本優弥選手にはどんな印象を持っていますか?
「僕の時間をどれだけ長くするか。僕のリズムでどれだけ戦えるかがポイントかなと。ペースの取り合いになりそうな気がします」
――代々木大会はKrush初のビッグイベントということもあり、今まで以上に注目されると思います。その中で塚越選手はどんな試合を見せたいですか?
「あのメンバーなので簡単には言えないかもしれないですけど『塚越仁志という選手はこういう選手なんだ!』というものを植え付けたいですね。今回、僕は爆発力をテーマにしているので、それも見せていきたいです。立場上、僕は失うものはないので、全力で当たっていくだけです」
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ