全日本の真田&中之上、天龍プロジェクト参戦決定

天龍プロジェクト

GAORA王座を争った真田(左)&中之上が天龍プロジェクト参戦、ターメリック勢と激突する 【t.SAKUMA/佐藤崇】

 天龍プロジェクト記者会見が13日、東京・飯田橋の居酒屋「BIGダディ酒場 かぶき・うぃず・ふぁみりぃ」で開かれ、本間朋晃&宮本和志vs.真田聖也&中之上靖文のタッグマッチが発表された。

 これは5日に赤坂・スカパー本社で行われた記者会見で、12.29天龍源一郎復帰戦〜革命〜後楽園ホール大会に出場が決定した本間&宮本のタッグチームが、真田&中之上組との対戦を熱烈アピール。これを受けた天龍が全日本プロレスに打診したところ、全日本プロレスサイドが快諾した事を受け、本間&宮本vs.真田&中之上の因縁カードが正式決定した。

 奇しくもこのカードは、先月行われた全日本プロレスのGAORA TVチャンピオンシップ初代王者決定トーナメントの準決勝戦で顔を合わせた4選手。真田が本間を退け、中之上が宮本を退け、決勝では真田が中ノ上を退けて王座を戴冠した経緯を持つ。それぞれ準決勝で敗退した本間と宮本のターメリック勢は、天龍が降臨するその舞台で、若き全日本タッグにその雪辱を晴らすことができるのか? それぞれの意地とプライドがぶつかるこのカード。注目せずにはいられない一戦となりそうだ。

 以下は、カード正式発表を受けた全日本2選手からのコメント

■真田聖也
「先日の会見で本間選手、宮本選手が12月29日後楽園大会での対戦相手にタッグマッチで僕と中之上を指名したと聞きました。『温室育ち』とか『ぬるま湯』とか色々言っているみたいですが、僕と中之上はリングの上で2人にシングルマッチで勝利しています。僕は言葉では無くリングの上で勝負する事がプロレスラーだと思っています。ただ、本間選手、宮本選手に背を向ける気はまったくありません。12月29日、中之上と全日本プロレスの偉大なる先輩・天龍源一郎選手の創っているリングに上がらせて頂きます。本間選手、宮本選手から勝利し天龍源一郎選手の復帰に華を添えさせて頂ければと思います」

■中之上靖文
「自分は宮本選手にシングルで勝っています。本間選手には、まだ勝った事があ
りませんので、この試合で色々と言っている本間選手から勝利し黙らせたいと思
います」

冨宅vs.折原、インターナショナルJrヘビー級選手権試合で激突!

IJシングルベルトを手土産にタッグ王座戦へたどり着けるか 【天龍プロジェクト】

 また、この日の会見には天龍プロジェクト所属の折原昌夫が登場。折原は、天龍不在のR‐2で中嶋勝彦と梶原慧の”カツカジ”タッグに敗れ、ブラックタイガーとともに所持していたIJタッグベルトをダイヤモンドリングに流出させたその張本人である。その後の折原は、天龍の下にベルトを引き戻したいとの思いに駆られ、カツカジに幾度もオファーを続けていたが、理由不明の門前払いを受け、リベンジの実現には至っていない。
 折原はその原因を自分なりに推測。「自分は、手術して首の骨がない中で戦っている終わった選手だ。自分に彼らが戦いたいと思わせる魅力がない」と、彼らしくない自虐的なコメントを発し、“カツカジ”が振り向くような魅力アップの為に、同じ天龍プロジェクトのIJチャンピオン冨宅選手に挑戦し、IJシングルのベルトを勝ち取って強さを証明したうえで“カツカジ”タッグにリベンジしたいのだという。

 折原は、「シングルのベルトを勝ち取ったら奴らの防衛戦にIJシングルのベルトも賭けてもいい。そうすれば、やつら二人も俺の前に顔を出してくれるんじゃないか?」と、自分の思いを天龍と紋奈代表にゴリ押し直訴し今回のIJチャンピオンシップ挑戦が決定したという。

 折原は、「冨宅選手とは普段から電話でやり取りするくらい仲が良くて、折原的な乱暴な成り行きじゃなくて、彼もどうして僕がIJシングルのベルトに挑戦してくるのかをよく理解してくれておりますので、プロレスをしてね。お互いの持つカラーをぶつけ合って、自然なかたちで試合をしていけるものと思ってます。チャンピオンは強いですけど、私がベルトを奪って、彼らにコメント出したいですよね」と、この挑戦が場当たり的なものでないことをアピール。また、冨宅の放つ強烈な打撃に対抗するために、スピードアップと体の負担を減らすためにウェイトを絞り、幾分すっきりした面持ちとなった折原。果たして、難敵冨宅を攻略、さらにはIJタッグチャンピオンを振り向かせることができるのか? 折原昌夫の無謀な挑戦は始まったばかりだ。
 以下は折原のコメント。

――冨宅選手のIJチャンピオンシップに挑戦が決定しましたけど、IJタッグ王者を振り向かせられないジレンマは?

「そうですね。もう一回ベルトを取り戻したいっていう、ベルト! ベルト! っていう想いはないんですよね。ただ、天龍さんはイライラしていると思うんです。自分がリングに立てなかった大会で自分の団体のベルトを他団体に持って行かれたっていう。それが折原昌夫だったっていう。やっぱり、ベッドの中で頑張っていた天龍さんに申し訳なかったっていう気持ちが強い。もう一回取り戻すしかないですから! 向こうで防衛戦も開かなければ、僕の問にも返事を出してこないっていうね。今の僕には対戦する価値もないのかなていう……。まぁ、それなりの付加価値をつくって、(その対戦が)もうちょっと魅力のあるものにしてチャレンジしたいなっていう。

――冨宅選手も生半可な相手じゃないと思いますが?

「そうなんですよね。一番苦手なんですよ。U系というかガチガチというか、ああいう試合の流れを汲む選手。体も絞り込んでるし。ああいう打撃っていうか、今の僕の体は打撃に弱くなっている部分がありましたから、かなり作戦を練って、僕は僕のカラーでぶつかっていって、それで取らないと意味がないですから。何が何でもあのベルトは僕が腰に巻いて来年に続けないと意味がないですから」

――冨宅選手は土方選手ともかなりガチガチやりあってますよね?

「みてました。ああいう試合を彼はやってくると思いますから、そこを上手く僕のカラーで、場外戦なんかを駆使してやっていかなければ……。彼のレスリングに入っていったら、チャンピオンは強いですから。僕のレスリングに巻き込んでどうにか勝機を作りたいですよね」

1/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント