ジュニア時代から“未来の女王”と有望視されたビクトリア・アザレンカ（ベラルーシ）は、プロ入り後に思いがけず伸び悩んだが、２３歳を迎えた今年、見事に花開いた。

　全豪オープンでグランドスラム初優勝、翌週には世界ナンバーワンに。また、ロンドン五輪ではシングルスでの銅メダルのほか、全仏オープン（２００７年）と全米オープン（０８年）の２度優勝の実績を誇る混合ダブルスでは金メダルを獲得した。

　たびたび問題になる女子の“うなり声”ではマリア・シャラポワ（ロシア）と並んで象徴的な存在だが、それも持ち味の強打の副産物。批判されても動じる様子はない。五輪のあと、膝を痛めてロジャース・カップの初戦を途中棄権、続くウエスタン＆サザン・オープンも欠場したが、「全米オープンに１００パーセントの状態で臨むため」と強い決意をのぞかせている。

生年月日：１９８９年７月３１日
身長：１７８センチ
体重：６０キロ

■過去５年の全米オープン成績
２００７年：４回戦
２００８年：３回戦
２００９年：３回戦
２０１０年：２回戦
２０１１年：３回戦