澤「チャンスがあれば、やれるところまでやりたい」=帰国後、監督&選手コメント
川澄奈穂美(INAC神戸レオネッサ)
ブラジル戦とフランス戦について、「なでしこの戦い方がひとつ増えた」と振り返った川澄 【スポーツナビ】
(ブラジル戦を振り返って)技術もそうだし、スピードもそうだし、ちょっと1対1ではどうにもならないなというのは感じていました。
(ブラジル戦とフランス戦)2試合は、相手の右サイドの特徴もあって、自分が守備に回る時間帯が多くて、ブラジルなんかは全員個が強くて、特にサイドから縦に仕掛けられるのが日本としては一番嫌だったので、そこをサメ(鮫島)と2人でしっかりマークするというのはやっていました。
守って守ってカウンターというように見えたかもしれないけれど、自分たちではそれをやろうという意識はなくて、前からボールを奪って攻められれば一番良かったんですけど、逆に守備がベースにあっての、ああいう戦いもできたということで、プラスに考えれば、なでしこの戦い方がひとつ増えたという2試合だったと思います。
(米国戦では攻撃の起点となっていたが)向こうはサイドに振ると逆サイドにスペースがあるので、相手がしっかりスライドできていなかったり、相手のサイドバックの6番も逆サイド(にボールがある時)ではかなり中に絞っていたので、澤さんからのボールだったり、ミズホ(阪口)からのサイドチェンジだったり、しのさん(大野)からのスルーパスだったり、そういうのがどんどん自分の足元に来ることで(チャンスが)生まれていたのかなと思います。
岩清水梓(日テレ・ベレーザ)
岩清水は決勝を振り返り、「内容としては金メダルにふさわしい」と胸を張った 【スポーツナビ】
(決勝の米国戦は)内容的には今までにないくらい日本が(ボールを)保持していたし、対等に戦っているように見えたし、チャンスの数もこっちの方が多いくらいに思えたので、内容としては金(メダル)にふさわしいくらいだと思っています。勝てたかもしれない試合だっただけに、なおさら悔しい。自分たちのミスもありましたけど、悔しいです。(2失点はどちらが悔しいか)1点目のほうが「自分が防げたのではないか」という後悔がある。
(相手のクロスの対応については)フランス戦もブラジル戦もそうだけど、相手にヘディングさせても、あまり強いボールは(ゴールに)行かせないというのはディフェンスラインのコンセプトでもあったし、それはできたところだと思います。
近賀ゆかり(INAC神戸レオネッサ)
近賀は悔しさを見せながらも、「取れてよかったと感じさせてくれる重み」とメダルの感触を語った 【スポーツナビ】
(今大会で最も印象に残った試合は)難しいですね。どの試合も難しかったけど、ブラジル戦はポイントになったと思います。GKの福ちゃん(福元)が神様に見えましたし、ディフェンス陣も声を掛けながら必死で守っていましたし、前の選手があれだけ守備に貢献しながらも得点を挙げてくれて、本当に全員の力で勝ち取った試合だったと思います。
(今大会はカウンターからの得点が多かったが)自分たちはカウンター狙いだったわけではなくて、リトリートして守る戦術でもなかったですけど、状況によってブロックを組んで守って、押し込まれている中でカウンターになったというだけです。
(表彰式で全員がはじけていたが)メダルを手にできるということで、みんなで胸を張って行こうとは言っていましたし、銀メダルでも五輪でのメダルは女子サッカーにとって大きなものだったので、ああいう感じになったんだと思います。(メダルをかけてもらった瞬間は)単純に五輪のメダルってすごいんだという、その重みを感じていました。金メダルを取れなくて悔しい思いもありましたけど、やっぱり(銀でも)取れてよかったと感じさせてくれる重みでした。
丸山桂里奈(スペランツァFC大阪高槻)
「すごく4年間が長かった」と五輪に至るまでを明かした丸山 【スポーツナビ】
(けがに苦しんで迎えた五輪だったが)ほかの人もいろいろなストーリーがあるけど、わたしは一番良い時と一番悪い時を一度に経験した。すごく4年間が長かった。
(ゴールを)決められればスッキリしたけど(笑)。まずはチームを強くするのが一番。自分のチームがあって、協力してもらって代表に来ることができるから。チームに戻ってから頑張りたい。
岩渕真奈(日テレ・ベレーザ)
(ウェンブリー・スタジアムでプレーした印象は)でかいなあと(笑)。歓声がすごかった。次の五輪だけではなくて、何人が抜けるかわからないけど、中心になってやりたい。こんなにも素晴らしい人たちがいて、それぞれ個性がある中で、しっかりとチームとしてまとまっていた。今回のなでしこは、そういうところが良かった。その部分は、これからも継続してやっていけたらいい。
(五輪で通じた部分と通じなかった部分は)正直、100パーセントの状態で臨みたかった。それが一番悔しかった。まだ痛い部分はある。
<了>