大仁田「今は60パーセント。後楽園には仕上げる」 初代タイガーとのデスマッチへ復活アピール=ガッツワールド

小野 仁

胸部骨折の重傷からの復活をアピールした大仁田(写真左)。ダイスケ(写真右)は勝利で地元凱旋を飾った 【小野仁】

 5.11新宿FACEの自主興行で初代タイガーマスクから3カウントを奪った代償は大きく、胸部骨折の重傷を負ってWWS5.13伊勢崎を緊急欠場に追い込まれた邪道・大仁田厚。10日に行われたガッツワールド栃木・茂木町大会で1カ月ぶりに戦線復帰を果たした。この日の主役である地元出身のダイスケに助太刀してガッツ石島率いる悪魔同盟トリオを退治し、10日後に控える初代タイガーとの一騎打ちに向けて復活をアピールした。

初代タイガー戦へ照準合わせる大仁田

 大仁田は、ガッツワールド正規軍のエース・ダイスケ、邪道一家の佐野を従え、メーンの茂木町特産品争奪6人タッグ戦に登場。ガッツワールドが認定する3王座(シングル、タッグ、6人タッグ)を独占する石島&CHANGO&アミーゴ鈴木の手馴れた連係に苦戦を強いられる場面もあったが、悪魔のダーティー戦術を上回る邪道ファイトを披露して会場に熱狂の渦を巻き起こした。これに百人力を得たダイスケがハッスルし、トップロープからのスーパーフライでアミーゴを押さえて地元凱旋を飾る殊勲のフォール。快勝に気をよくした大仁田は試合後、茂木町長に“聖水”の洗礼を浴びせる大サービスぶり。大仁田と歓喜を分かち合い、“邪道魂”を伝授されたダイスケが「オイオイオイオイ、オレはまた来年、この茂木に帰ってくるぞ!」と大仁田に代わって絶叫した。

「今日の段階では60パーセント程度だけど、きっちりと後楽園には仕上げる」と、初代タイガー戦に照準を合わせる大仁田は、自ら考案した“デンジャラス・スペシャル・ランバージャック・デスマッチ”を受諾した初代タイガーに対して、「飛んで火にいる夏の“虎”とは、このことじゃ」と自信満々にほくそ笑んだ。

田中将斗(写真左)に挑んだ吉野(写真右)。敗れはしたが、田中が「いいものを持っている」と吉野を認めた 【小野仁】

 また、セミファイナルでは、昨年12.31後楽園で丸藤正道(NOAH)に善戦したガッツワールドのホープ・吉野達彦が、ZERO1の田中将斗にアタック。新日本マットでも活躍する田中の壁は厚く、必殺スライディングDを受けて長々とマットに沈んだ吉野だが、必死に食い下がって9分過ぎには得意の“アスリート・ジャーマン”を決め、あわやのシーンも生み出した。「いいものを持っている」と吉野を認めた田中は、あえて敗れた相手をリング上で讃えず、その意味を「あいつはわかっているはず。悔しさも感じているだろう。もう一歩、踏み込んでこい」と檄を送った。

 なお、ガッツワールドの次回興行は7月15日(日)東京・西調布アリーナ。ダイスケ&田村和宏(STYLE−E)vs.吉野&山田太郎(666)のGWCタッグ王座挑戦者決定戦(王者=CHANGO&アミーゴ)などが予定されている。

■ガッツワールド・プロレスリング「チャリティープロレスinもてぎ2012」
6月10日(日)栃木・茂木町民センター 観衆:358人(超満員)

<邪道降臨!茂木町特産品争奪ストリートファイト・トルネード6人タッグ・デスマッチ(時間無制限1本勝負>
大仁田厚、○ダイスケ(ガッツワールド正規軍)、佐野直
(14分44秒、スーパーフライ→片エビ固め)
ガッツ石島&CHANGO&●アミーゴ鈴木(悪魔同盟)

<スペシャルシングルマッチ(60分1本勝負)>
○田中将斗(ZERO1)
(10分52秒、スライディングD→片エビ固め)
●吉野達彦[ガッツワールド正規軍]

<20分1本勝負>
○松崎和彦(松崎隊)
(8分34秒、逆エビ固め)
●山田太郎(666)

<30分1本勝負>
山本SAN&○バンジー高田(松崎隊)
(16分53秒、ラリアット→片エビ固め)
梁和平&●マスクド・ミステリー(ガッツワールド正規軍)

<45分1本勝負>
○田村和宏(STYLE−E)
(3−0)
●ミクロ(悪魔同盟)

1.通常ルール
田村
(0分11秒、ワキ固め)
ミクロ
2.田村はギブアップ勝利無効
田村
(0分10秒、片エビ固め)
ミクロ
3.田村はフォール、ギブアップ勝利無効
田村
(4分5秒、反則勝ち)
ミクロ
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