ハミルトンが今季初V、7人目の勝者に=可夢偉、9位入賞も存在感を発揮できず

吉田知弘

チームメートのペレスは3位表彰台

今シーズン2度目の表彰台を獲得したペレス。チームメイトの活躍に可夢偉の胸中やいかに 【写真:ザウバー】

 予選ではわずか0.008秒差でQ3進出を逃し、今回は11番手からスタートした小林可夢偉(ザウバー)。スタート時はスーパーソフトタイヤを選択し、当初は2回タイヤ交換をする作戦だった。しかし、予想以上にタイヤ持ちが良かったことで戦略を変更。各陣営が15〜20周でタイヤ交換を行っていたスーパーソフトタイヤも24周目まで持たせてピットイン。急きょ1回交換作戦に切り替えて、上位進出を狙える形で後半スティントに挑んだ。

 順調だったレース展開の中で誤算だったのは、終始ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)に行く手をふさがれる展開となったことだ。ペースが遅いディ・レスタを抜ききれなかったことで、上位進出の芽は結果的についえることとなった。最終的に順位を2つ上げて9位でフィニッシュしたものの、序盤のいい流れを活かすことができなかったと言っていいだろう。

 チームメートのセルジオ・ペレスはソフトタイヤからスーパーソフトタイヤでつないだ戦略が見事的中し、今シーズン2度目の表彰台となる3位。可夢偉としては、またしてもチームメートに敗れる結果となった。

<了>

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著者プロフィール

1984年生まれ。幼少の頃から父の影響でF1に興味を持ち、モータースポーツの魅力を1人でも多くの人に伝えるべく、大学卒業後から本格的に取材・執筆を開始。現在では国内のSUPER GT、スーパーフォーミュラを中心に年間20戦以上を現地で取材し、主にWebメディアにニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載。日本モータースポーツ記者会会員

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