予選の戦い方が命運握る=第6戦モナコGP見どころ

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接戦続く今シーズン、優勝はどのチームに?

昨年のモナコGPでは自己最高タイの5位に入った小林可夢偉(左)。この記録を上回れるか 【写真:ザウバー】

 今シーズンのF1はかつてないほどの接戦になっており、開幕からの5戦で5チーム、5人のドライバーが優勝した。今シーズンはタイヤをうまく使えたチームが速さを見せ、優勝につながっている。開幕からの4戦で優勝したマクラーレン、フェラーリ、レッドブル、メルセデスAMGには今回も優勝のチャンスがあると見ていいだろう。

 一方で、前戦スペインGPで優勝したウィリアムズの力は未知数だ。前戦で優勝したパストール・マルドナード本人もチャンスはあると語っているが、それまでの4戦の結果は振るわないだけに、真価を問われるレースとなりそうだ。

 そして、開幕から速さを見せ続けているいるロータスからも目が離せない。もしロータス勢が優勝した場合、開幕からの6戦で6チーム目、6人目の優勝者が生まれることになる。07年世界王者キミ・ライコネンが復活の優勝を飾ることができるのか。

小林可夢偉、昨年の5位を上回ることはできるか

 小林可夢偉の所属するザウバーは、スペインGPでマシンの改良を行い、2台そろって予選の最終セッションに進んだ。マシントラブルに見舞われた可夢偉は、予選の最終セッションを走ることができなかったが、決勝では自己最高タイの5位。マシン改良が実る結果となり、ザウバー陣営も自信を深めている。

 昨年までは、低速コーナーを苦手としていたザウバーだが、今年はその低速コーナーの改善を目指したクルマ造りを行っている。低速コーナーが多いモナコで、その効果が試される格好だ。

 昨年のモナコGPではレース戦略がピタリとはまり、自己最高タイの5位に入った可夢偉。今年はその記録を上回ることが目標だ。可夢偉本人も「モナコでも速く走れるという大きな自信がありますよ」と意気込みを語っている。

 ル・マン24時間、インディ500に並び、世界三大レースと称されるF1モナコGP。金曜日には世界中のセレブが集結し、さまざまなプロモーションイベントやパーティーが催されることから、通常のスケジュールとは異なり、木曜日に幕を開ける。

 レースは24日(木)現地時間10時(日本時間17時)に開幕。決勝は27日(日)現地時間14時(日本時間21時)にスタートする。

<了>

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